GULF NAC PORSCHE 911が6位で今季初入賞。D’station Porscheは12位
スーパーGT第6戦でポルシェ911 GT3 R勢が2台完走
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)のワークスドライバーであるスヴェン・ミューラーが所属し、911 GT3 Rで2018年のスーパーGT GT300クラスに参戦するD’station Racing(#7)は、第6戦スポーツランドSUGOの決勝において12位で完走しました。同じく911 GT3 Rを駆るGULF NAC PORSCHE 911(#9)は6位で今季初入賞を果たしました。
例年初夏に開催されていたスーパーGTのスポーツランドSUGOラウンドが、今季は第6戦として9月の開催となった。事前から雨の予報も出ていた9月15日(土)午前9時からの公式練習は曇天の下で迎えた。
しかし走行途中からポツポツと雨が降り出し、公式練習途中からウエットコンディションに。そんななか、今季強さをみせてきた藤井誠暢とスヴェン・ミューラーがドライブするD’station Porscheは搭載した56kgのウエイトハンデに苦しみ、1分20秒692で22番手となった。
逆に好調だったのが、第5戦富士でセットアップの方向性を見出した久保凛太郎と石川京侍がコンビを組むGULF NAC PORSCHE 911だ。こちらはウエイトハンデも搭載しておらず、1分19秒284というベストタイムで5番手に。ドライバーふたりも好感触を得た。
迎えた午後2時からの公式予選では、今回GT300クラスでは短いコース距離であるため初めて組分けが採用されることになるが、A組に出走したGULF NAC PORSCHE 911は、石川がアタックを担当。1分18秒749をマークし、2番手につけQ1突破を果たす。
一方で藤井誠暢がアタックしたD’station Porscheは、バランスは悪くなかったものの、やはりウエイトに苦しみ1分19秒729と10番手。惜しくもQ2進出はならず。GULF NAC PORSCHE 911でQ2のタイムアタックを担当した久保は1分18秒405とタイムを上げ3番手グリッドを獲得した。
晴天のもと2万8500人という大観衆が訪れた9月16日(日)午後2時からの決勝レースでは、オープニングラップに石川がスタートを担当したGULF NAC PORSCHE 911がひとつポジションを上げ2番手につける。3周目にはひとつポジションを戻したものの、表彰台圏内での戦いを展開していった。
予選では速さを見せつけた石川だが決勝ではライバルも優れたペースで周回し、つばぜり合いを繰り広げる。そんななかでも石川は表彰台をうかがう戦いを展開していき、31周を終えピットイン。久保に交代する。
久保も終盤にセーフティカーが導入されるなど荒れたレースのなか、上位陣のバトルを戦い抜き6位でフィニッシュ。今季の初ポイントを獲得してみせた。
一方、19番手からスタートしたD’station Porscheは、ミューラーがスタートを担当した。ただ、序盤からアンダーステアに苦しんだため、23周と早めのタイミングでピットへ戻り藤井に交代する。
藤井は非常に長いスティントを担当することになるが、タイヤをマネージメントしながらもライバルを退けていき徐々にポジションアップ。最後は12位でチェッカーを受けた。
ランキング上位につけていたD’station Porscheにとっては得点できなかったのは痛手ではあるが、第7戦からはウエイトハンデが半減するため、逆襲に期待がかかる。
スーパーGT第7戦は、10月21日に大分県のオートポリスで決勝レースが行われる予定になっている。