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ランボルギーニ、新型ウラカンGT3・エボを発表。現行からもアップデートも可能

2018年09月17日 23:41  AUTOSPORT web

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ランボルギーニの新型GT3カーとなるウラカンGT3・エボ
9月14日、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセは、これまで世界中で数多くのタイトルを獲得してきたランボルギーニ・ウラカンGT3の進化版である『ランボルギーニ・ウラカンGT3・エボ』を発表した。

 現行ウラカンのGT3バージョンであるウラカンGT3は、ブランパンGTシリーズでのタイトルをはじめこれまでデイトナ12時間やセブリング12時間でもクラス優勝。また、日本ではスーパーGTでも活躍している。

 そんなウラカンGT3の進化モデルである『ウラカンGT3・エボ』がランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパの舞台となったニュルブルクリンクでお披露目された。

 新型ウラカンGT3・エボの改良点は多岐に渡る。ダラーラとの協力のもと開発された空力では、ボンネットフードがこれまでのグラスファイバー製からカーボン製に変化。ラジエターの冷却能力を向上させたほか、フロントバンパー左右にはダウンフォース向上に向けカナードが備えられた。また、リヤエンドにはディフューザーの働きを助けるフィンが設けられた。

 また、メカニカル面ではフロントサスペンションの見直し、さらにリヤアクスルも新しいハブ、ベアリング、シャフトの採用により、伝達効率とメンテナンス性の向上を果たしている。オーリンズ製のショックアブソーバーも最適化あれた。

 さらにウラカン・スーパートロフェオ・エボでも採用されたEHPS(エレクトリック・ハイドロリック・パワーステアリング)を採用し、ドライブ中のパワステレベルを調整するスイッチが設けられたほか、最新のボッシュABS・M5システムを使いABSも新型となっている。

 エンジンでは、ドライバビリティを最適化し、耐久レースでより高い信頼性を得るために、新しいカムシャフトとチタンバルブを採用した。またロールケージも再設計され、背が高いドライバーの快適性も向上しているという。

「新しいウラカンGT3・エボは世界中のサーキットで過去3年間得られた経験から作られたものだ。開発の目的は、チームのコストを抑えながら、ドライバビリティを向上させ、ジェントルマンドライバーにとっても動きの予測がしやすくすることだ」とランボルギーニ・モータースポーツの代表であるジョルジョ・サンナは語っている。

 このウラカンGT3・エボは、現行のウラカンGT3からエボキットを使ってアップデートすることが可能。実戦デビューは2019年1月のデイトナ24時間になるという。