2018年F1シンガポールGP決勝で、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは3位だった。
■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 決勝=3位
週末の前に、責めるとしたらそれは自分たち自身だと言ったが、今日、僕らはパッケージのポテンシャルを最大限まで引き出すことができなかった。最終的なギャップを見れば、僕らには決勝で十分な速さがなかったことが明らかだ。理由を理解する必要があるが、僕らが選んだレースの仕方、つまりどのタイヤで何周走るかといったことが大きくかかわっていると思う。トップに立つためにとった戦略だが、ルイス(・ハミルトン)が速すぎた。
(早めのピットストップでウルトラソフトに交換するという戦略について語り)序盤、アグレッシブに行こうとしたが、うまくいかなかった。メルセデスは(僕らのピットストップに)反応したけれど、彼らの前に出ることができなかったんだ。今振り返ると、もっとうまくできた部分もあるかもしれない。でもあの時点では、チャンスがあると僕らは考えた。ピットに入るよう指示を受け、その戦略を試した。
僕自身、それに満足していたし、自信もあった。アウトラップをものすごく速く走る必要があったので、プッシュした。でもそれでも足りなかった。
僕らの目標は3位でフィニッシュすることではなかった。特に今日のような形で3位でレースを終えることは考えていなかった。トップに立つためにチャレンジしたが、ルイスはとてつもなく速かった。ただ、先頭を走っている人間はペースをコントロールできる。僕らにはそれができなかった。
メルセデスは予選ですべてをうまくまとめあげた。彼らの実力だ。僕らの方は、予選をスムーズに戦えなかった。そのため、3番手スタートになり、何かしら試す必要に迫られた。
うまくいかない場合、批判を受ける結果になるが、僕は自分たちがしたことについては常に擁護していくつもりだ。ただ、プラクティスで速かったのに、決勝では3位と5位だったので、本来の速さを発揮できなかったのは確かだ。そういう意味で、自分たちの力をすべて出し切ることができなかったと思う。
チームの決定を100パーセント支持する。僕はマシンのなかにいるから、すべての出来事を把握することはできない。そういう部分で彼らに頼っているんだ。