ソノマ・レースウェイで開催された2081年のインディカー・シリーズ最終戦。16日に行われた決勝レース、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)がポール・トゥ・ウインで制した。注目のチャンピオン争いは、ランキングトップのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が2位でフィニッシュし、5度目のタイトルを獲得した。
ランキング2位のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)と29ポイント差で決勝レースに挑んだディクソン。オープニングラップで勝利の女神はディクソンに微笑む。
6番手スタートだったロッシは、焦りからか前を走るチームメイトのマルコ・アンドレッティに接触。右フロントタイヤをパンクさせ最後尾に。
タイヤに厳しいソノマ・レースウェイ。どのドライバーも4ストップ作戦を選択し、14周目あたりから続々とピットインへ。ディクソンと87ポイント差のニューガーデンは最初のピットインで痛恨のエンジンストール。大きくポジションを落としてしまう。
12番手スタートから7番手までポジションをアップしていた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、ピットアウト直後にマシンから白煙。マシントラブルで今シーズンの最終戦を終えた。
さらに44周目、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)にもマシントラブルが発生。コース上にストップしイエローコーションに。
ロッシにとっては抜群のタイミングでのイエローとなり、50周目のリスタートからオーバーテイクショーを見せる。アグレッシブな走りで7番手までポジションをアップ。ランキング3位のパワーもポジションを上げてディクソンに迫る。
しかし、ディクソンは冷静に2番手をキープ。トップのハンター-レイと2.5秒差でチェッカーを受け、2015年以来となる5度目のインディカーチャンピオンに輝いた。
ハンター-レイは今季2勝目。ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を交わし、ランキング4位でシーズンを終えた。