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6年ぶりに勝利したバトン「SUGOについて聞いてきたことはすべて正しかった」/GT500優勝会見

2018年09月16日 19:21  AUTOSPORT web

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ポディウムで互いを祝福しあう山本尚貴とジェンソン・バトン
9月16日にスポーツランドSUGOで行われた2018年のスーパーGT第6戦決勝レース。この戦いを制したRAYBRIG NSX-GTの山本尚貴とジェンソン・バトンが、2018年シーズン初優勝の喜びを語った。

RAYBRIG NSX-GT
山本尚貴
「まずJB(ジェンソン・バトン)と参戦6戦目にして初優勝することができてうれしいです。昨日のポールもうれしかったですが、あまり喜びを爆発させすぎることなく、平常心でレースに臨むよう心がけていました」

「やはりSUGOらしいというか、セーフティカーが入ったり、終盤はコースオフやFRO出動が多発して、なかなかすんなりいかないなと改めて感じました」

「うまくレースを組み立てて、JBもいい仕事をしてくれましたし、メカニックをはじめ、エンジニア、監督も素晴らしい仕事をしてくれました」

「メンテナンスガレージがATJに変わって初めての勝利で、ATJにとっても初めて優勝。スタッフが泣いている姿を見ると、相当みんなにもプレッシャーがあっただろうし、勝ちたい気持ちが強かったんだなと思うと、自分の気持ちだけじゃなくて、たくさんの人たちの思いを乗せてレースを戦っていると改めて思いました」

「(第7戦で燃料流量リストリクターが絞られることについて)もちろん(ハンデは)ない方がいいんでしょうけど、クルマのセッティングが決まっていればウエイトやリストリクターがあっても、僕たちのように勝てたり、前回(第5戦富士)の23号車(MOTUL AUTECH GT-R)や1号車(KeePer TOM’S LC500)のように速さを発揮できるので、今までとは違う雰囲気を感じています」

「周りが軽くなるなかウエイトを積んでリストリクターが絞られるのは好ましい状況ではないですけど、いいタイヤといいセットアップがあれば、また同じようなレースができるんじゃないかなと思っています」

ジェンソン・バトン
「SUGOのレースについて、これまでいろいろなことを耳にしてきたけど、全部正しかったよ。クレイジーなレースだと言える。GT300と合わせて、このサーキットで44台が走るのはタフ以外の何物でもないよ」

「それと同時に最高の経験だったし、チーム全体にとって感動的な勝利だった。個人的には6年ぶりの勝利(2012年のF1最終戦ブラジルGP以来)で、待ち焦がれていたものだった」

「レースもタフだったけど、同時に楽しむこともできた。レースキャリアは長い方だけど、まだ学ぶことばかりだとも痛感したよ」

「ここの最終コーナーでアウトからオーバーテイクしてはダメだね。あっという間にコースアウトしてしまうことを身をもって学んだよ。(コースオフした)あの瞬間は本当に恐ろしかった」

「レース終盤にセーフティカーが入ったことで、特に残り5周は厳しい戦いだった。スーパーGTでの勝利はどれも簡単なものではないけど、SUGOはのそのなかでも特筆すべきものだと思う。チーム全体にとって最高の結果だ。チャンピオンシップをリードできているしね」

「ただ最終ラップでは、あと少しのところでレースが台なしになるところだった。シケインに白いクルマがいたんだけど、なぜあの車両があそこにいたのか理解できない」

「黄旗が出ていたからペースを落としていたけど、それでも驚いた。スーパーGTはセーフティ面も徹底されているシリーズだから、この件についてはしっかりチェックしてもらいたい」