2018年F1シンガポールGPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンはポールポジションを獲得した。
■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=ポールポジション
あのラップは、完璧な形でスタートし、完璧なまま走り切ることができた。魔法のような感じだったよ。これまでで最高とは言わないまでも、最高のひとつと言えるラップだった。僕たち兄弟のなかでは、“セクシーなラップ”と言う類のものだ。
今日僕のなかに、あれを1周だけ走る力があって、その後はそれ以上速くは走れなかった。このトラックでは自信を持ってプッシュできるかどうかが何より重要だ。たとえばブレーキングポイントやマシンの一貫性といったものに確信がなければならない。ほんの数周で、その状態まで持っていく必要があるんだ。そして自信を一度失ったら、取り戻すのはとても難しい。
だからQ2でハイパーソフトで2周余計に走ることができてよかった。それによってタイヤに関する理解を少し深めることができたんだ。
Q3ではそれぞれのコーナーで限界まで攻めつつ、そこを超えることはなく走り、ホイールスピンも全くなかった。
今シーズン、僕は決勝で強さを発揮できていると思うので、明日もそうなることを願っている。確実に良いスタートを切るために、今夜は懸命に仕事に当たる。
その後はタイヤマネージメントをうまくやることがすべてだ。ハイパーソフトを長持ちさせるのは簡単なことではないけれど、誰もが同じ状況なのだし、面白いことになるはずだ。
フェラーリとレッドブルはロングランでのペースが特に良かったので、明日は彼らと戦うことになるだろう。でも今日、彼らよりも良い仕事ができたことと、チームの皆からのサポートに感謝している。僕は今、メルセデスやチーム全員との旅路をたどっている。本当に驚くべき体験だ。
(ポールラップについて語り)魔法みたいなラップだった。どこから出てきたのか分からないけれど、ともかくひとつにまとまったんだ。今日はあの1周だけ、完璧に走ることができた。あのラップのなかに、少しでも何かよくない部分があったとは思わない。完璧な形で限界を極めたラップだった。マシンを完全にコントロールし、すべてのコーナーをベストな形で走った。あれ以上のことができたとは思わない。何でもできる、という気分だった。