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インディカー最終戦ソノマ:ハンター-レイが今季初ポール。デビューのインディライツ王者は躍動

2018年09月16日 12:01  AUTOSPORT web

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今季初ポールを獲得したライアン・ハンター-レイ
ソノマ・レースウェイで開催されているインディカー・シリーズ最終戦。15日に行われた予選はライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が今季初のポールポジションを獲得した。王者を争うスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が2番手。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は12番手で決勝レースに挑む。

 ディクソン、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の4人がチャンピオンを争う最終戦。予選ではその4人を抑え、初日トップのハンター-レイが速さを見せた。

 ふたつのグループに分かれて行われるQ1。グループ1では、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)がトップ通過。ロッシやパワー、佐藤琢磨もQ2進出を果たす。


 グループ2では、ソノマがデビュー戦となるインディライツ王者のパトリシオ・オワードがセッション終盤までトップをキープ。最終的にハンター-レイ、ディクソン、ニューガーデンなどに抜かれるも5番手でQ2に進出する。

 Q2では、ハンター-レイが予選最速となる1分17秒4470を記録。ニューガーデンも0.006秒差と僅差で追い、ディクソンが3番手。オワードは4番手に入るサプライズを見せる。ロッシは5番手、パワーはマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)を交わせずQ2敗退に。

 ポールを争うファストシックスでもハンター-レイの勢いは止まらず、今季初ポールポジションを獲得。ディクソンは2番手と王者を争うライバルたちよりも先行。3番手にニューガーデン。ロッシは6番手となった。


 ポール獲得でディクソンのボーナスポイント獲得を阻止したハンター-レイは、「最後数分のアタックはタイヤが最高だった。ソノマでのポールは何年も前からチャレンジしていて、ようやく獲得することができた。チームメイトのチャンピオン獲得に向けてもアシストになったね」とコメント。

 デビュー戦で5番グリッドを獲得したオワードは、「かなりクールなことだと思うよ。正直、なんて感じたらいいかわからないんだ。ファストシックスに進出したとき、ニューガーデンやディクソン、ハンター-レイ、アンドレッティ、ロッシと僕が子供のころから何年も見てきたビッグネームばかりだった」

「ハーディング・レーシングが素晴らしい機会を与えてくれて本当にハッピーだね。いい仕事をしたいと集中していた。目標はトップ10に入ることだったけど、それは成し遂げたね」と語っている。

 Q2に進出するも12番手となった佐藤琢磨は、「予選は複雑な感情でした。ラウンド1では、マシンは期待通りの反応だったけど、ラウンド2でレッドタイヤを使ったらイマイチだった。バランスを取るのに苦労しましたね。僅差ですけどよいグリップを得ることができなかった」

「スタートでポジションを上げたいと望んでいるし、明日はレースで強さを見せてポジションを上げたいと思っていますよ」とレースでの巻き返しを語った。


 ランキング2位のロッシと29ポイント差で決勝レースに挑むディクソン。このまま5度目のチャンピオン獲得となるか? それともロッシ、パワー、ニューガーデンの逆転があるのか? 注目の最終戦決勝レースは、現地15時40分(日本時間17日7時40分)にスタートを迎える。