9月15日、F1第15戦シンガポールGPの予選が行われメルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得した。
現地時間午後9時からスタートした予選は、陽が落ちて路面温度は33度と下がったが気温は29度と高いままのコンディションだ。
Q1から各チームともハイパーソフトタイヤを投入してアタックを開始。トラフィックが問題となるマリーナベイ・ストリート・サーキットだけに、どのマシンもやや多めに燃料を搭載して連続周回でクリアラップを狙っていく。
その中でメルセデスAMG勢だけがウルトラソフトタイヤでアタックしてルイス・ハミルトンは9番手、バルテリ・ボッタスは7番手というポジションにつける。ハイパーソフトを決勝で使用したくないため、Q2をウルトラソフトでクリアできるかどうかの確認だ。
3強以外のチームは残り5分で2回目のアタックに向かい、ここではシングルアタック。トップはダニエル・リカルド(レッドブル)で1分38秒153、2番手にセバスチャン・ベッテルと3番手にキミ・ライコネンのフェラーリ勢、4番手には2回目のアタックでロマン・グロージャン(ハース)、5番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、6番手・7番手にフォース・インディア勢という順になった。
結果的にメルセデスAMG勢はボッタス12番手、ハミルトン14番手という順番手でQ1通過となった。トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが15番手で辛くもQ2に進んだが、ブレンドン・ハートレーはコーナー入口でのナーバスさに手を焼いて17番手でQ1敗退。
その他、タイムアップできなかったケビン・マグヌッセンが16番手、18番手ストフェル・バンドーン、19番手・20番手にウイリアムズ勢というQ1敗退の顔ぶれ。ウイリアムズ勢だけが1分41秒台と他車より1秒以上遅い結果となった。
Q2ではメルセデスAMG勢も含めて各車がハイパーソフトでアタックを開始する中、フェラーリ勢だけがウルトラソフトを履いてコースイン。ここでトップに立ったのはフェルスタッペンで1分37秒214、2番手にハミルトンで0.130秒差。シャルル・ルクレール(ザウバー)はターン21の出口でウォールに軽く接触するが事なきを得た。
フェラーリ勢はベッテルが10番手、ライコネンは「とにかく遅すぎる」とアタックを断念して早々にハイパーソフトに履き替える。
アウトラップが上手く行かずタイヤが充分に温まっていなかったベッテルは「あと0.5秒はタイムアップできる」と決勝を睨んでウルトラソフトでのアタックを主張したが、チームが2回目のアタックはハイパーソフトで行くことを決断した。
ここでライコネンは1分37秒194までタイムアップして首位に浮上、ベッテルはトラフィックの影響で多少タイムロスしたものの、0.682秒差の5番手となりQ2突破を決めた。
レッドブル勢はタイヤをセーブするため2回目のアタックを行なわないが、メルセデスAMG勢はQ3に向けた偵察の意味で2回目のアタックを行なう。
7番手から13番手までが0.4秒にひしめく大接戦の中団勢も2回目のアタックに臨むが、ガスリーはアタックが上手くいかず15番手に終わった。
中団勢でQ3進出を決めたのはグロージャンとフォース・インディア勢、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)で、それ以下は11番手フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、12番手には全くグリップが得られなかったというカルロス・サインツJr.(ルノー)、13番手ルクレール、14番手マーカス・エリクソン(ザウバー)という順位になった。
Q3でも各車がハイパーソフトでアタックを行ない、ここでハミルトンが1分36秒015という驚異的なタイムを刻んでトップに立った。2番手フェルスタッペンには0,319秒、3番手ベッテルには0.613秒もの差をつけた。
残り3分を切ったところで全車が新品のハイパーソフトを履いて最後のアタックに向かう。
ハミルトンは最後のアタックでターン7出口の縁石に乗り上げてしまいタイム更新できず。しかし2番手フェルスタッペン、3番手ベッテルも同じようにタイムを塗り替えることができず、ハミルトンのポールポジション獲得が決まった。
4番手ボッタス、5番手ライコネン、6番手リカルドの3強チームに続き、中団トップは7番手ペレス、8番手グロージャン、9番手オコン、10番手ヒュルケンベルグという結果になった。