ARTA Project
2018 AUTOBACS SUPER GT
Rd.6 SUGO
GT500 予選レポート
走行不足を払拭しコースレコードで予選3位
前回の富士のレースあとに、ここスポーツランドSUGOで事前にテストが行われた。台風の影響もあったが、限られた時間の中でチームは貴重なデータを得る事が出来た。
午前のセッションは天候が安定せず、ニュータイヤで予選前のタイヤ評価が出来なかったが、持ち込みのセットアップのバランスは良さそうだ。
Q1は伊沢拓也が担当。伊沢は早めにコースインをして、1分11秒台のタイムを叩き出したが、その直後に他車のクラッシュにより赤旗中断になった。車両回収のあとQ1は継続されたが、伊沢は順位を落とすことなくQ1を突破。
そして野尻智紀にQ2を託した。Q1、Q2ともドライコンディションだったが、野尻は午前のセッションをドライコンディションで走行していなかったので、短い時間の中で最高のパフォーマンスを発揮出来るかどうか不安に感じていた。しかし、野尻は見事なアタックでコースレコードを破るタイムを叩き出し、3番手のポジションを手に入れた。
鈴木亜久里監督のコメント
「ここに来る前にNSX-GTにはミッドシップハンディを追加される事が決まり、戦闘力に不安があったけど、チームとドライバーは車の性能を最大限に発揮してくれた。また、午前は予選と全く異なるコンディションだったのに、彼らは上手くまとめてここまで車を仕上げてくれたので感謝したい。明日はこの調子をキープして良い結果につなげたいね」
星学文エンジニアのコメント
「午前の走行は難しいコンディションでしたが、前回のテストの結果を踏まえて持ってきたセットアップが良い方向性だったと思います。途中天候が悪くなってきてしまったので、ニュータイヤの確認まで出来ませんでした。予選ドライで伊沢選手がQ1を上手くクリアしてくれましたが、タイム自体も向上しているので車の仕上がりが良い事が確認出来ました。野尻選手は午前中ドライコンディションで走れていなかったので不安はありましたが、きちんとまとめてコースレコードを出して戻ってきてくれたので流石だな、と思いました。明日は良いポジションからスタート出来るので、確実に上位でチェッカーを受けられるように戦略を組みたいです」
野尻智紀選手のコメント
「午前のセッションは殆どドライコンディションで走れていなかったので、タイムの上がり方が大きかったので、自分としては難しい予選でした。車のバランスは非常に良くて、ポールポジションを獲れるだけのポテンシャルはあったと思います。明日の決勝を見据えても良いバランスに仕上がっていると思います。明日は良い結果が出せるようにしっかり戦っていきたいです」
伊沢拓也選手のコメント
「無事にQ1を突破して野尻選手につなぐ事が出来ました。Q2はコースレコードを出す素晴らしい走りを野尻選手は魅せてくれました。午前からトリッキーなコンディションの中、しっかりまとめあげる予選が出来て、僕たちの強みをこういった状況の中で出す事が出来たと思っています。明日は良い結果を出せるように準備したいと思います」