スーパーGT第6戦SUGO、GT500クラスのポールポジションを獲得したのはRAYBRIG NSX-GTの山本尚貴とジェンソン・バトンだった。2018年シーズン初、コンビ初のポール獲得劇をセッション直後にふたりが振り返った。
RAYBRIG NSX-GT
山本尚貴
「素直にうれしく思います。JB(ジェンソン・バトン)はドライコンディションでニュータイヤでのアタックを(朝の練習走行で)経験できていなかったのにもかかわらず、Q1を見事に突破してくれました。今日のポール獲得は、これに尽きると思います」
「しかも(Q1を)3番手で通ってくれましたから、僕としてはプレッシャーがかかりましたけどね(笑)。これは僕も3位以上じゃないとカッコつかないな、と」
「JBがQ1でいいアタックをしてくれたおかげで朝の(自分の)データとも重ねることができ、僕もQ2でいいアタックができたと思います。(ウエイト)ハンデ状況が厳しいなかでもポールを獲れるクルマをつくってくれたチームとホンダの努力に感謝したいです」
「ハンデのことを考えると、正直、ポールを獲れるとまでは(ここに来る前は)思っていなかったです。もっと軽いマシンが、ということは当然予想できますからね。ギリギリQ1を通るかどうか、くらいの状況も考えていました」
「自分たちとシリーズ上位を争っている1号車(KeePer TOM’S LC500)、23号車(MOTUL AUTECH GT-R)、36号車(au TOM’S LC500)がQ1敗退したことを考慮しても、このポールポジションには価値があると思います」
「JBはここでレースをするのが初めてですが、この前のテストで8号車(ARTA NSX-GT)に乗せてもらっているんです。8号車にも感謝したいですし、僕たち(ホンダのドライバー)がうまく機能できるようにしてくれているホンダにもあらためて感謝です」
「今のスーパーGTはそういう努力がないと前に行けない。いろいろな努力があってのポール獲得ですから、感慨深いものがあります。ハプニングが起きやすいコースなので簡単ではありませんけど、せっかく獲れたポールポジション、明日はふたりでいい結果、優勝できるように頑張りたいと思います」
ジェンソン・バトン
「ポールポジション獲得はファンタスティックだね。僕にとっては2012年のスパ(フランコルシャン/F1ベルギーGP)以来、6年ぶりということになる。長い時間が経ったものだよ」
「今日、僕はQ1でいきなりドライのニュータイヤを履くことになったわけだけど、朝の練習走行、ウエットで走った時からマシンの動き自体はいいと感じていた。だから、それ(マシンのポテンシャル)を自分が引き出して走らなければならない。そう思って頑張ったよ」
「自分のアタックにもある程度、納得はできた。3位でナオキにマシンを渡すことができたからね。そしてナオキがQ2で素晴らしい仕事をしてくれた。彼ならやれると信じていたし、彼とチーム、そしてホンダに感謝したい」
「僕はこのコースで多くを学んでいる最中だ。素晴らしい、とてもユニークなコースだと思う。ひとつミスをすれば、得られるはずのものがすべて得られなくなる、そういうコースだと感じているよ。マシンの仕上がりには自信をもっているので、ミスさえしなければ我々はいい結果を得られると思っていた」
「(厳しいハンデや車両重量の10kg増については)前回のレースで1号車が速かった状況を考えても、コースとの相性という要素があるのかなと思う。ただ、予選は予選だからね。明日も3つのマニュファクチャラーの争いはとてもエキサイティングなものになるだろう」