空撮や上空からの調査に使われるドローンは、年々性能が高くなってきているが、共通する課題はフライト時間の改善だ。そこに挑んだのが米カリフォルニア州拠点のスタートアップ「Impossible Aerospace」。
バッテリーをドローンの基礎構造に組み込み、いわば“バッテリーだらけ”にしたドローン「US-1」は2時間の飛行が可能という。・最高速度は時速67.6キロUS-1のボディは「X」文字状になっていて、ここにまんべんなくバッテリーが搭載されている。同社が公開しているスケルトン状態の写真を見れば一目瞭然だが、ドローンの構造そのものにバッテリーが活用されている感じだ。
バッテリーはトータルで1.2kWh。これにより、2時間の飛行が可能という。トップスピードは時速67.6キロだ。・急速充電にも対応US-1の大きさは660×660ミリメートル、重さは7.1キロ。最大1.3キロのペイロードを積載できる。ペイロードがある場合、飛行時間は78分になる。
ただ、バッテリーは急速充電に対応するので、この場合45分の充電で85%を賄える。
また、US-1には光学センサーやサーマルセンサーを組み込むことができ、すでに消防、警察、捜索救助当局へこのバージョンの販売を開始している。
価格は、サーマルイメージセンサーが付いたタイプが9500ドル(約106万円)、ベーシックタイプは7500ドル(約84万円)。間もなく一般向けにも発売する見込みだ。
Impossible Aerospace