2018年12月開幕のABBフォーミュラE選手権第5シーズンにワークス参戦するBMW i アンドレッティモータースポートは9月14日、シリーズに投入する『BMW iFE.18』を公開した。
BMWは、アメリカの名門チーム、アンドレッティ・オートスポートとタッグを組んで、新型シャシー“Gen2”が投入されるフォーミュラE第5シーズンに参戦する。
チームがドイツ・ミュンヘンでお披露目したiFE.18は、ホワイトカラーの車体に深みの異なる2色のブルーを配したデザインに。独自開発が許されているドライブトレインについては、BMW iとBMWモータースポーツが協力して製作し、市販電気自動車であるBMW i3に携わったエンジニアが開発に加わったという。
2018年12月にサウジアラビア・ディルイーヤで開幕する第5シーズンに、BMWは2台のiFE.18を投入。ワークスドライバーであるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタとアレクサンダー・シムズがステアリングを握る。
BMW AGの開発・モータースポーツ部門の取締役員であるクラウス・フローリッヒは「フォーミュラEは革新的で素晴らしいシリーズというだけでなく、創立からたった数年でサステナビリティについて新たなアプローチ方法をみせるイベントに成長した」と述べている。
「BMWにとって、このシリーズは製品開発における絶好のテストラボだ。モータースポーツと市販モデルにおける技術交流は目覚ましいものがある。市販モデルでの経験を活用して開発したドライブトレインをレースカーに投入した」
「それと同時に、フォーミュラEでの知見は今後登場する市販車に活用されていくことになる。今から第5シーズンの開幕が楽しみだ」
BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表は「BMWの熟練した技はiFE.18の心臓とも呼べるドライブトレインに生かされている」とコメントしている。
「我々はプロダクションエンジニアたちに電気モーターとインバーターの開発を任せた。その際、ふだん頭をよぎるような制約はすべて忘れ、パフォーマンスと効率、そして軽量にすることだけ考えるよう伝えた」
「我々、BMWモータースポーツの演じ日はサスペンションを含むリヤアクスルのデザインを担当し、ドライブトレインをどうマシンと融合させるかにも取り組んだ。今回得た経験は市販車開発でダイレクトに生きてくるはずだ」
「これは我々のモットーである“レーストラックから行動へ”を体現する明確な例だ」