スーパーGT第6戦SUGOの公式練習でトップタイムをマークしたRAYBRIG NSX-GT 2018年のスーパーGT第6戦は9月15日、スポーツランドSUGOで公式練習が行われスーパーGT500クラスはRAYBRIG NSX-GTがトップタイムをマークした。スーパーGT300クラスはSUBARU BRZ R&D SPORTがトップにつけている。なお、セッション中盤には雨が降り出し、路面コンディションもドライからウエットに変化している。
2018年シーズンのスーパーGTも残り3戦。第6戦の舞台となるのは杜の都、仙台にほど近い宮城県柴田郡村田町にあるスポーツランドSUGOだ。
予選日となる15日は朝から分厚い雲がサーキットを覆う天候。セッション開始前にはうっすらと霧も広がるようなコンディションとなり、ウエット宣言のもと、定刻の9時から1時間45分の公式練習がスタートした。
スタート直後、ヘアピンコーナーでEpson Modulo NSX-GTとModulo KENWOOD NSX GT3が交錯するような場面があったものの大事には至らず。その後は大きな混乱もなく順調にセッションは推移していく。
セッション開始から20分を過ぎた時点ではカルソニック IMPUL GT-Rが1分12秒161でトップ。その後、ZENT CERUMO LC500が1分11秒960までタイムを縮めて、トップにおどり出た。GT300クラスはセッション開始から40分が立った時点で、SUBARU BRZ R&D SPORTが最速だ。また9時27分ごろにはHOPPY 86 MCが2コーナーで単独スピンする場面があった。
セッション開始から40分が経過した9時44分ごろ、メインストレート付近ではぽつぽつと雨が降り始め、グランドスタンドでは雨具を取り出す観客の姿も。その後、コース全域で雨が降り始めている。
セッション残り45分となった10時時点で、GT500はRAYBRIG NSX-GTが1分11秒928でトップ。2番手にZENT LC500、3番手にカルソニックGT-R、4番手にKeePer TOM’S LC500、5番手にWAKO’S 4CR LC500が続く展開。
GT300はスバルBRZ、マネパ ランボルギーニ GT3、K-tunes RC F GT3というトップ3だ。ただしトップのスバルBRZはガレージにマシンを入れ、ボンネットを開けての作業が行われていた。
降り続く雨の影響で、両クラス混走時間帯の終盤に近づくにつれ、路面が滑りやすくなり1コーナーやSPコーナー付近でコースオフする車両も増えてきたが、いずれもクラッシュなどは回避している。
■雨の影響で終盤は2度の赤旗でセッション中断
混走セッション終了間際の10時24分、フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが2コーナーでスピンし、グラベルに捕まったため、セッションは赤旗中断。また、この赤旗をもって混走セッションは終了となった。
赤旗掲示から6分が経過した10時30分、GT300専有走行としてセッション再開。ここではスバルBRZやマシントラブルによりガレージで作業が進められていた30号車TOYOTA PRIUS apr GTなどもコースインしている。
この頃には路面は完全なウエットコンディションになっていたこともあり、トップタイムを塗り替えるマシンはなし。それでもダンロップタイヤを履くスバルBRZは1分29秒283、Hitotsuyama Audi R8 LMSは1分29秒600といったタイムを刻んでいる。また2番手タイムのマネパ ランボルギーニも1分29秒387を記録した。
10時40分からはGT500の専有走行となったが、開始直後にKEIHIN NSX-GTがヘアピンコーナーへの進入でオーバーシュートしてコースオフ。グラベルに捕まってしまい、セッション2度目の赤旗が掲示された。
KEIHIN NSXはタイヤバリアなどには接触していなかったため、FROに救出された後は自走でピットへ戻り、セッションは10時52分、残り7分で再開された。こちらもGT300同様、タイム更新はなかったが、MOTUL AUTECH GT-Rが1分22秒268、Epson NSXが1分23秒402、カルソニックGT-Rが1分23秒532といったタイムを記録し、ウエットコンディションで速さをみせている。
第6戦SUGOはこのあと14時から公式予選が行われる。なお、GT300クラスの予選Q1については、参加台数が多いことからA組、B組に分けてのアタックとなる。