カリフォルニア州ソノマ・レースウェイで開催されているインディカー・シリーズ最終戦。14日に行われたプラクティス走行は、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が総合トップタイムをマークした。前戦で勝利を収め勢いに乗りたい佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、17番手と厳しい滑り出しとなった。
いよいよ最終戦を迎えた2018年のインディカー。世界有数のワインの産地であるソノマで今年もチャンピオンが決定する。初日となる14日は2回のプラクティス走行が行われた。
午前11時から行われた45分のプラクティス1回目は、ライアン・ハンター-レイが1分17秒5742でトップタイム。2番手にランキングトップのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。3番手にランキング3位のウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が続く。
逆転を狙うランキング2位のアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)は8番手。ランキング4位のジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は燃圧トラブルで走行できずに終った。
午後に行われたプラクティス2回目では、インディライツでチャンピオンを獲得し、ソノマでインディカーデビューを果たした19歳のメキシコ人パトリシオ・オワード(ハーディング・レーシング)がセッション途中までトップに立つ速さを見せる。
午前中のプラクティスを走れなかったニューガーデンがオワードのタイムを上回り、プラクティス2回目のトップを獲得。ディクソンはこのセッションでも2番手に入りチャンピオン獲得へ向け順調な仕上がりを見せた。
初日総合はプラクティス1でトップのハンター-レイ。2番手にプラクティス2トップのニューガーデン。3番手にディクソン、4番手にパワー。チャンピオンを争うロッシは11番手となった。
「先週、僕たちはここでテストを行った。だから準備は整っていたんだ。今日の午後は、正直言って難しいかったよ。最初にコースインしたときは、とても満足していなかった。2回目の走行ではいい進歩を見せることができて、先週と比較してもかなり良かった」とニューガーデンはコメント。
ディクソンは「コンディションは少し厳しかったね。ダウンフォースも昨年よりも30~40%下がっていた。明日は違くなってやりにくいかもしれないね」と語っている。
前戦でインディカー通算3勝目を挙げた佐藤琢磨は、プラクティス1で14番手、プラクティス2でタイムを更新するも総合17番手と厳しい走り出しとなった。
「今日は少し進歩したと思う。最初のプラクティスは複雑な心境でしたね。良いと思っていたけど、マシンは本当にハッピーなフィーリングではなくて、ラップタイムもいいものではなかった。レッドタイヤではバランスを取るために努力しないといけません。しかし、いくつか道を見つけたので励みになりますよ」と琢磨は語っている。