2018年F1シンガポールGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=16番手/2=18番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=17番手/2=17番手だった。
FP1で2台はウルトラソフトタイヤで走行してマシンのセッティングを進め、ガスリーが1分43秒240、ハートレーが1分43秒485をマーク。FP2ではウルトラソフトでの走行の後、ハイパーソフトで予選シミュレーションを行い、ハートレーが1分41秒542、ガスリーが1分41秒615と、それぞれこの日の自己ベストタイムを記録した。その後、ふたりはハイパーソフトでロングランも行っている。
FP1とFP2を通してガスリーは61周、ハートレーは68周をそれぞれ走りこんだ。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
シンガポールでの初日は難しいものになった。データ上は我々のマシン特性と合うサーキットなので、競争力を発揮できることを期待して臨んだが、初日プラクティスでのポジションは望んでいたものとは異なっていた。
ドライバーはふたりともこのサーキットを走るのは初めてだったので、まずはコースに慣れるよう、できるだけ多く周回する機会を与えることを優先的に考えた。シンガポール市街地サーキットは、コーナー数がカレンダー中で最も多いため、ドライバーが完璧に走り切るのが簡単ではないコースだ。
FP1ではメカニカルおよび空力セットアップのためのテストを多数行った結果、非常に明確な答えを見つけ、よい方向性を得た状態でFP2に臨んだ。ただ、今日の一番の問題は、最初のラップでタイヤから最大のパフォーマンスを引き出すのに苦しんだことで、ハイパーソフトで特にそれが難しかった。我々チームはその部分でライバルたちよりかなり苦労していたといえるだろう。ほとんどのチームは、1ラップ目に最速タイムを出していたのだ。
原因のひとつはマシンバランスなので、これを改善するために明日も調整を続けていく必要がある。また、タイヤのオペレーションを最適化できれば、それもさらなる改善につながるものと確信している。
どこに焦点を当てて作業を進めるべきなのか理解しているし、それをFP3でハイパーソフトタイヤ2セットを使って確認することができるので、1ラップのアタックにおいてのパフォーマンスを見つけ出せると、前向きに考えている。ロングランペースはまずまずだが、ここでは予選パフォーマンスが何より重要であるため、今夜は集中して対策に当たるつもりだ。