9月12日に放送された『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)では、若者文化評論家の原田曜平さんが出演した。原田さんによると、ある調査で、「『職場で周囲の人が立てる音が気になったことがあるか』という問いに『気になったことがある』と答えた人が55.5%」いたという。
「その中で一番多いのが『キーボードを叩く音』、あるいは『エンター(キー)を叩きつけて押す音』」
として、「新入社員が会社を辞める理由の1つは、上司のキーボード音」だと主張した。(文:石川祐介)
「中高年世代はキーボード音がうるさいんですよ」
パソコンのエンターキーは、文書作成や検索時などによく使われる。一区切りついた時に使うキーだけに、つい力んで押してしまう人は少なくないのだろう。
ただ、司会の明石家さんまさんは「自分もやってますよね?なのに腹立つんだ?」と質問。職場では若者もパソコンを操作しキーボードを触っているのに、他者のキーボード音が気になるのは変だと指摘する。原田さんはこれを、
「中高年世代はキーボード音がうるさいんですよ。それでストレス発散する」
と解説。また、若手社員のほうがキーボード操作に慣れているため、必要以上にキーを強く押すことがないとも説明した。
「歩く音、引き出しを閉じる音も!」「俺も他人のキーボード音嫌い」と共感の声も
さらに原田さんは「他にも、鼻をかむ・鼻をすする音・咳払い・舌打ち・ため息・貧乏ゆすりとか」が不快感の原因になると紹介する。これを聞いたマツコ・デラックスさんは
「辞めちゃえ、そんなやつ!下が辞めりゃいいんだよ。ふざけんじゃねえこのやろう!」
と一喝。音が気になって辞表を考えるような人は早々に辞めるべきだと毒を吐いた。
ただ、ネット上では「キーボード音、わかる!歩く音、引き出しを閉じる音も!」「俺も他人のキーボード音嫌いなんだよな」など、共感の声が寄せられている。
「飲み会が嫌」「ゲームする時間がなくなるから」など、「そんなことで?」と思うような理由で辞表を出す若手社員の噂は、定期的に耳にする。もしかしたら数カ月後には、キーボード音や鼻をかむ音などで周囲の気を散らせる「サウンドハラスメント」といった言葉が生まれているかもしれない。