元F1ドライバーのミカ・サロは、キミ・ライコネンの予想外のザウバー復帰には、隠された意図があるのではないかと考えている。
11日、フェラーリのライコネンが2019年からの2年にわたる契約をザウバーと結んだこと、代わってシャルル・ルクレールがフェラーリに加入することが正式に発表された。2001年にザウバーからF1にデビューしたライコネンは、18年後に古巣に戻り、F1キャリアを2年延長することになる。
2007年の世界チャンピオンであるライコネンがフェラーリを離れ、ザウバーに復帰するかもしれないといううわさは、イタリアGPの週末に浮上していた。
ザウバーの元オーナーでチーム代表を長く務めたペーター・ザウバーは、「その可能性についてはすでにモンツァで聞いていた」とスイスのBlickに語った。
「それが実現して、チームとファンにとっては素晴らしい兆しだ。1年前なら彼はこの選択はしなかっただろう」
実際、ザウバーチームはこの1年で経営陣と財政面の大幅な改革を行ってきた。フレデリック・バスールがチーム代表の座に就き、アルファロメオとの商業的パートナーシップを結んだことで、チームの基盤が強化された。
しかしながらミカ・サロは、今回の契約がまとまったのは、ライコネンに40歳を超えてもF1でレースをしたいという強い意志があったのはもちろんのこと、彼自身がこれまで積み重ねてきた努力によるところが大きいと考えている。また、ライコネンにチーム運営に参画する意志があるのではないかとの説も明かした。
「F1はビジネスだ。キミの名前がスポンサーと資金を引き寄せ、財政面の基盤を強化する。これはザウバーにとって大きなことだ」とザウバーに所属した経験のあるサロは言う。
「(ザウバーでは)それほど高い期待をかけられず、プレッシャーなしにレースができるだろう。今よりリラックスしてドライブできるかもしれない」
「キミがザウバーの株を買いたがっているという話もある」
「個人的には、ドライバーとしての話以上のものがあると思う」