モナコに本拠を置くベンチュリ・フォーミュラEチームは9月11日、元F1ドライバーのフェリペ・マッサとともに2018/19年フォーミュラEに参戦するふたりめのドライバーに、前年度に加入したエドアルド・モルタラを起用すると発表した。
次世代シャシー“Gen2”の採用をはじめ、レースフォーマットやポイントシステムの変更といったさまざまな変化が訪れるABBフォーミュラE選手権のシーズン5。
そんな新たなチャプターを迎えるシリーズに合わせるかのように、マッサの起用、さらにスージ・ウォルフを代表に据えるといった改革を打ち出しているベンチュリは、2017/18年シーズンで迎え入れたモルタラとふたたび手を組み、2018年12月15日にサウジアラビアのリヤド郊外で開催される開幕戦ディルイーヤE-Prixに臨む。
今回ベンチュリで2シーズン目を迎えることとなったモルタラは、FIA GTワールドカップを含むマカオグランプリのGTカップで6勝を誇り、同イベントのメインレースであるF3世界一決定戦においても優勝経験を持つストリートサーキットのスペシャリストとして知られるドライバーだ。
フォーミュラEデビューイヤーとなった昨シーズンはオープニングイベントの舞台、香港での第2戦でルーキーらしからぬ走りでトップを快走。マカオの“キング”らしさを遺憾なく発揮したものの、首位で迎えたレース最終盤にミスを犯し、目前で初優勝を逃す2位となってしまった。
その後、シーズンを通して入賞はメキシコE-Prixでの1回のみと苦しいルーキーイヤーとなったが、チームは彼の抱負な経験に価値を見出し2年目の契約を決断したという。
■モルタラ「マッサとチームメイトとして戦えることを誇りに思う」
「引き続きベンチュリでフォーミュラEを戦えることになり、とても喜んでいるよ」とモルタラ。
「この革命的なシリーズの成長と魅力は、フォーミュラEがモータースポーツの未来の姿のひとつであることを示している」
また、モルタラはチームへ残留理由の次のように述べている。
「昨シーズン、僕はチームの一員としてベンチュリが成功を収める可能性とそれに対する強い意思を感じ、同時に楽しんでいた。チームはとても献身的に僕をサポートしてくれたし、また多くのファンからも大きなサポート受けた。ドライバーとしてこれらの重要性を過小評価することができない」
「また、世界でもっとも経験豊かで最速のドライバーのひとりであるフェリペ・マッサと競争することを非常に誇りに思ってるんだ!」
一方、モルタラの継続起用を決めたベンチュリの新代表に就任したウォルフは「エドアルド(・モルタラ)との契約延長は慎重に検討した上で結論づけました」と語っている。
「我々は彼とマッサが新型マシン“Gen2”を走らせる上で確固たるペアリングを形成すると確信しています。エドアルドには他の選択肢があったことは知っており、そのため彼がふたたびベンチュリでフォーミュラEにフォーカスしてくれるのをうれしく思います」
「モルタラの持つ多くの経験は、私たちのチームにとって貴重な資産になるでしょう」