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フォーミュラE:2019年チューリッヒ戦の開催見送り。スイス最大規模の夏祭りとバッティング

2018年09月13日 13:31  AUTOSPORT web

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2018年6月に行われたチューリッヒE-Prix。2019年の開催は見送られた
2019年6月9日にスイス・チューリッヒで開催予定だった2018/19年のABBフォーミュラE選手権第11戦について、チューリッヒでの開催がキャンセルされ、開催地がTBA(後日アナウンス)とされている。

 第5シーズンにあたる2018/19年のフォーミュラEは全13戦で構成。チューリッヒE-Prixについては6月9日開催として第4シーズンに続いて2年連続でカレンダーに組み込まれていた。

 しかし、この時期チューリッヒでは3日間で200万人を超える集客を誇る3年に1度の夏祭り『ツーリ・フェシュト(チューリヒ・フェスティバル)』が開催される予定で、ツーリ・フェシュトとチューリッヒE-Prixは開催エリアが重なっている箇所も多い。

 そのためチューリッヒ行政側は「ビッグイベントが重なると(観光客を含む)急激な人口増加に対応できなくなる」として、フォーミュラEの開催を見送ると決定した。

 なお、代替の開催地についてはスイス第4の都市であるベルンが有力とみられている。

 フォーミュラEのスポークスマンは海外サイト『e-racing365』に対し、「2019年の開催日程について、我々とチューリッヒが納得できる妥協案がみつからなかった。ただ2020年については開催する方向で話を進めている」と述べている。

「(2018年)6月のチューリッヒE-Prixはスイス国内だけでなく、世界的にも成功を収めたと言っていい。シリーズのファンやスポンサー、メディア、株主からも素晴らしい反応を得た」

「この結果、チューリッヒ以外の都市からも強い関心を得ていて、今後に向けた話し合いを行っているところだ。技術面とプロモーション面の両方から、ベストなオプションの検討を進めている」

 チューリッヒE-Prixの代替開催地については10月にフランス・パリで開催される世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認され、公示される見込みだ。