10月19~21日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されるMotoGP第16戦日本GPにワイルドカード参戦するライダーが決定したと、9月12日にmotogp.comの日本語サイトが報じた。
MotoGPクラスには中須賀克行とシルバン・ギュントーリ。Moto3クラスには福嶋佑斗と岡谷雄太が参戦するという。7月25日には中須賀とギュントーリの参戦が承認されていた。
MotoGPクラスにワイルドカード参戦する中須賀は、ヤマハのMotoGPマシンであるYZR-M1の開発ライダー。全日本ロードレース選手権JSB1000クラスでは2012年から2016年まで全人未到の5連覇を成し遂げたライダーで、2018年シーズンは9レース中8勝と圧勝。2018年の鈴鹿8時間耐久ロードレースでは史上初の4連覇を達成した。MotoGPでは2012年に代役参戦した第18戦バレンシアGPで2位表彰台を獲得。ウエットのレースとなった2017年日本GPはフル参戦ライダーと引けを取らない走りを見せ、12位入賞の成績を収めている。
日本GPにおけるMotoGPクラスでのワイルドカード参戦は7年連続となり、ヤマルーブ・ヤマハ・ファクトリー・レーシングから参戦する。ゼッケンは2012年から21番を使用していたが、今年はフランコ・モルビデリが21番を使用するため、MotoGPデビューを果たした2011年と同様の89番となる。
チーム・スズキ・エクスターからワイルドカード参戦するギュントーリは、スズキのMotoGPマシンGSX-RRのテストライダー。第7戦カタルーニャGP、第10戦チェコGPに続き今季3度目のワイルドカード参戦だ。
Moto3クラスにワイルドカード参戦する岡谷雄太と福嶋佑斗は全日本ロードJ-GP3クラスに参戦中。MORIWAKI CLUBから参戦している岡谷は5レース中3勝を飾り現在ランキング1位。TEAM PLUSONEから参戦している福嶋はランキング8位につけている。それぞれグランプリ初参戦となる。
なお、MotoGP.comではMoto2クラスに全日本ロードJ-GP2クラスに参戦する三原壮紫の名前があがっていたが、日本モーターサイクルスポーツ協会がFacebookでリスト上に誤りがあったと説明し、改めて参戦が確定したライダーの名前を掲載。そのなかには三原の名前はなかった。
三原の所属チーム、TONE RT SYNCEDGE4413の山下祐監督は、チームのSNSで「一度エントリーを試みたものの、諸々考慮し総合的に判断しエントリーを取り消しました」とコメントしワイルドカード参戦しないことを発表している。