ヒュンダイ・モータースポーツは9月12日、同チームのエースドライバーであるティエリー・ヌービルおよび彼のコドライバー、ニコラス・ギルソウルと2021年までの3年契約を結んだと発表した。
現在ランキング2番手に控えるセバスチャン・オジエに対して、23ポイントをリードしている状況でWRC世界ラリー選手権第10戦ラリー・ターキーを迎える“新チャンピオン候補”のヌービル。
2018年シーズンで現在の契約が満了することからその動向が注目されていたが、シーズン残り4戦となったこのタイミングで契約の延長が明らかにされた。
2014年にMスポーツ・フォードからヒュンダイ陣営に移籍してきたヌービルは、同年のラリー・メキシコで同チーム初の表彰台を獲得。また、チームにとって“ホームラウンド”となるラリー・ドイチェランドではチームメイトのダニ・ソルドとともにワン・ツー・フィニッシュを飾り、ヒュンダイ・モータースポーツにデビューシーズンでの初優勝をもたらしている。
その後、2016年と2017年は王者オジエに次ぐランキング2位となったヌービルとギルソウルのコンビは、合計9勝をマーク。今季はスウェーデン、ポルトガル、イタリアの3イベントで勝利を収め、前述のとおりランキング首位に立っている。
「ヒュンダイと新たに3年契約を結んぶことができ、本当にうれしい」とヌービル。
「ここ最近のシーズンは多くのことが改善されている。このチームに残り一緒に仕事を続けていくことをつねに目標にしていたんだ」
「ヒュンダイ・ファミリーはファンタスティックな雰囲気があり、チームメイトともうまくいっている」
「僕たちの成功にとって重要な役割を果たしてきたニコラス(・ギルソウル)と一緒に、今シーズンの残りラウンドで可能な限りの結果を出し、タイトルを確保したいと思っている」と王座獲得に向け抱負を述べた。
また、チーム代表のミシェル・ナンダンは両名との契約延長について次のように語った。
「我々はティエリーとニコラスとの関係をさらに3シーズン延長できたことを大変うれしく思っている。彼らは過去5年間にヒュンダイ・モータースポーツのWRCプログラムを構築する上で重要な役割を果たしてくれた」
「ティエリーとニコラスの両名はヒュンダイにとってきわめて優れた大使であることが証明されており、チーム内外からとても尊敬されているんだ」
「我々は今後数年間にわたって、ふたたび彼らと協力し続けることに喜びを感じている」