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直木賞作家・中島京子原作『長いお別れ』映画化決定 監督は『湯を沸かすほどの熱い愛』中野量太

2018年09月13日 11:32  リアルサウンド

リアルサウンド

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 中野量太監督最新作『長いお別れ』の製作が決定した。


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 原作は、『小さいおうち』で第143回直木賞を受賞した、中島京子の同名小説。認知症を患い、日々“父”でも“夫”でもなくなっていく元・中学校校長の昇平と、どんな時も家族に対して献身的な愛情を絶やすことのない母・曜子。そして人生において様々な岐路に立たされている2人の娘、芙美と麻里。彼らは日に日に遠ざかっていく父の記憶の中に、家族の誰もが忘れかけていた、それぞれの人生を生き直すために必要な、ある“愛しい思い出”が今も息づいていることを知る。


 監督を務めるのは、初めての長編商業映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が、日本アカデミー賞主要6部門を含む国内の映画賞計34部門を受賞した中野量太。常にオリジナル脚本で独自の世界を創り続けてきた中野監督が「オリジナル脚本へのこだわりを簡単に捨てられた」と語るほど原作に惚れ込み、初めて小説の映画化に挑戦する。


 また、本作はテレビ東京開局55周年記念作品として2019年に公開されることが決定している。


■中野量太監督 コメント
『長いお別れ』は、僕にとって初の原作を元にした映画になります。この本を読んだ時、オリジナル脚本へのこだわりを簡単に捨てられました。それくらい撮ってみたいと思えたし、僕の頭の中で面白くなる想像が、どんどん膨らみました。アルツハイマー型認知症を患った父を持つ家族の話なのに、何度も笑って、何度も優しい気持ちになって。僕が描きたい家族の映画がそこにありました。


納得の脚本に仕上がりました。そこに素晴らしい俳優陣が集まってくれました。認知症を扱った映画としては、今まで観たこともない作品になると思います。ずっと家族を映画で描いてきた僕の、また一歩進化した最高傑作を目指します。


■原作・中島京子 コメント
『長いお別れ』は、認知症を患った父親とその家族を描いた物語です。認知症と聞くと、年老いた親が壊れていってしまうと身構える方が多いと思うのですが、発症してからが長いこの病気と向き合う時間は、ただつらいだけの日々ではなく、涙もあれば笑いもあります。家族にとっての大事な「別れの時間」だと、私は思っています。映画の中で、素晴らしい俳優さんたちが、どんなふうに演じてくださるのか、いまからとても楽しみにしています。


(リアルサウンド編集部)