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MotoGP:2019年はMoto2クラスのワイルドカード参戦が不可に。サンマリノGP後に規則が一部変更

2018年09月12日 22:01  AUTOSPORT web

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MotoGP第13戦サンマリノGP 決勝レース
FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は12日、第13戦サンマリノGPが開催されたミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリでグランプリコミッションが協議して決定した競技規則や技術規則を発表。ウエットレースのスタート手順など4つの規則が決定した。

 今回の規則で大きな変更となったのが、2019年から施行となるMoto2クラスのワイルドカード参戦に関する規則だ。

 2019年のMoto2クラスはエンジンサプライヤーがホンダからイギリスのバイクメーカー、トライアンフに変更となる。トライアンフの765ccエンジンを使用した選手権が他にないことから、2019年はワイルドカードでのエントリーが利用できなくなった。2020年に関しては、状況を見てMoto2クラスのワイルドカードの再検討を行うという。

 発表された決定は以下の通り。

【即時施行】
■ウエットスタート手順
 決勝レースがウエットコンディションで始まるとき、チームは燃料タンクを満タンにすることが困難であることから、ウエットレースが宣言されるときには、レース距離を1ラップ短縮することが決定。

■ポジションペナルティの変更
 ポジションが変更となるペナルティは、ペナルティが課せられたライダーに対してボードを利用し、フィニッシュライン上で5周にわたって通知される。

 現在、ポジション変更が伴うペナルティは、バイクのダッシュボードも利用して通知されており、ボードが表示される5周の間にポジション変更が発生する可能性があるため、ボードを利用した通知は3周に短縮する。

■ライダーの代役及び代替
 最高峰クラスのチームは、現行の規則により、ライダーがチーム内、または別のチームで、バイクを乗り換えることができることから、エンジンの割り当て数を超過するおそれがある。

 複数の可能性が予想されることから、代役や契約ライダーでないライダーを起用する場合には、グランプリコミッションの承認が必要となる。

【2019年施行】
■Moto2クラスのワイルドカード
 2019年は供給されるエンジンが変更され、この仕様のマシンが他の選手権に存在しないことから、2019年はワイルドカードエントリーが利用できないことになった。2020年に向けては状況を再検討する。