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アート作品を手に取って鑑賞できる?VRを使ったバーチャルギャラリーが登場

2018年09月12日 17:23  Fashionsnap.com

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「DNPバーチャルギャラリー」使用例 Image by: 大日本印刷
大日本印刷(DNP)が、ヘッドマウントディスプレーを装着し、VRの空間に作られた仮想の美術館で彫刻などの立体作品や絵画などを手に取っているかのように鑑賞できるシステム「DNPバーチャルギャラリー(DNP Virtual Gallery)」を開発した。動画や360度鑑賞できるパノラマVRに加えて、複製を購入できる機能も搭載している。

 近年、芸術作品や文化財のデジタルアーカイブ化が進み、美術館や博物館ではそのデータを活用して多数の人に美術・芸術鑑賞の機会を提供していく機運が強まっていることを背景に、DNPは同システムを開発。バーチャル展示ルーム1フロアあたりに展示できるのは10作品で、フロア数を増やすことで展示作品数を増やすことができる。複製品は、作品に限りなく近い色調やタッチを忠実に再現し、DNP高精彩出力技術プリモアートで製作される。
 DNPバーチャルギャラリーと同様のものを制作する場合、美術館の外観や内観や作品別展示ルーム、絵画の額などがテンプレート化されているため、絵画等の画像や動画のデジタルデータがあれば、従来のVRの制作よりも短期間かつ低コストで導入が可能。作品の入れ替えも容易で、ギャラリー内の壁紙や絨毯、額なども複数のテンプレートから選択ができる。
 価格は初期導入費が200万円~、1回のコンテンツ入替作業費が20万円~、1日のリース費が30万円~を予定。今後は美術館や博物館、出版社などに同システムを提供するとともに、企業のショールームや販促キャンペーンなどにも活用し、2020年度までに3億円の売上を目指すという。
[[https://youtube.owacon.moe/watch?v=_aqxi_kcXnI]]