厚生労働省が9月11日に発表した2017年の「国民健康・栄養調査」によると、男性の喫煙率は29.4%で、1986年の59.7%から半減している。特に20代男性では67.2%(1986年)から26.6%(2017年)まで大幅に下落している。
男女別・年代別に見ると、30代男性で39.7%、40代男性で39.6%と4割近くに上り、50代男性では33.4%、60代男性で30.6%となっている。女性では全体で7.2%、最も割合が大きい40代でも12.3%に留まっている。
飲食店で受動喫煙を経験した人の割合は、2003年の70.9%から2017年の42.4%に減少
喫煙している人のうち、たばこをやめたいと思っている人の割合は、男性で26.1%、女性で39%となっている。
場所ごとに受動喫煙を経験した人の割合を聞いたところ、飲食店が42.4%で最も多かった。次いで、パチンコやゲームセンターなどの遊技場(37.3%)、路上(31.7%)となっている。
しかし飲食店で受動喫煙を経験した人の割合は、2003年の70.9%から大幅に減少。職場でも2003年の59.2%から30.1%にまで減少している。
同省の担当者は、「特定保健指導などの禁煙教育を通して、たばこの健康への影響が広く知られるようになってきた。国民の健康意識が高まり、たばこをやめたい、本数を減らしたいと思う人が増えた可能性がある」と指摘している。
「国民健康・栄養調査」のうち生活習慣についての調査は、全国の20歳以上の男女6598人を対象に2017年11月に実施された。