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WEC富士:井原慶子が4年ぶりにLMP2クラス参戦決定。「久しぶりでドキドキです」

2018年09月12日 14:01  AUTOSPORT web

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女性ドライバーとして史上初めてWECの表彰台に立った井原慶子/2014年WEC富士
9月12日、女性のモータースポーツ活動が歓迎される環境づくりを推進する『WOMEN IN MOTORSPORT』の代表理事を務め、自らもレーシングドライバーとして活躍する井原慶子が10月12~14日、静岡県・富士スピードウェイで開催される2018/19年WEC世界選手権第4戦富士6時間レースに参戦すると発表した。

 LMP2クラスを戦うラルブル・コンペティションの一員として臨んだ2014年のル・マン24時間で、アジア人女性初の完走を果たし、同年のWEC第5戦富士および第7戦バーレーンではWEC史上初めて女性ドライバーとして表彰台を獲得した井原。

 近年は女性がモータースポーツの世界で活躍することを目指すウィメン・イン・モータースポーツ活動に従事しながら、マツダが参戦する北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップや、AsLMSアジアン・ル・マン・シリーズのLMP2クラスにスポット参戦していたものの、世界選手権の現場からは離れていた。

 しかし、2018年にふたたび訪れたル・マン24時間の現場で、古巣のラルブル・コンペディションからオファーをもらったという井原は、2018年から2019年にまたがるWEC“スーパーシーズン”第4戦富士への出場を受託。4年前にクラス3位表彰台を獲得した母国ラウンドに参戦することとなった。

 今回、井原を第3ドライバーに迎えるラルブル・コンペティションは今季、LMP2クラスで唯一オンローク・オートモーティブ製のリジェJS P217・ギブソンを採用してシリーズを戦うフランスのチームだ。

 同チームは前戦のシルバーストンでWECデビュー戦となった森義治を、レギュラードライバーのエルウィン・クリード、ロマーノ・リッチのふたりに加えてクラス6位完走を果たしていが、開催まで1カ月に迫った第4戦富士では森に代わって井原が両フランス人とマシンをシェアすることとなる。

「今年の6月にル・マン24時間レースのテレビ解説者としてフランスに行った際、古巣のラルブル・コンペティションからオファーをいただき(WEC富士に)参戦することになりました」と参戦実現の経緯を語った井原。

「WEC参戦は久しぶりなのでドキドキですが、“母国”富士で世界耐久選手権に復帰できるのはとても楽しみです。どうぞ応援よろしくお願いいたします!」