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ヴェネチア映画祭W受賞 ヨルゴス・ランティモス最新作『女王陛下のお気に入り』の邦題で2月公開

2018年09月12日 11:02  リアルサウンド

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 ヨルゴス・ランティモス監督最新作『The Favourite(原題)』が、『女王陛下のお気に入り』の邦題で2019年2月に日本公開されることが決定した。


参考:菊地成孔の『シェイプ・オヴ・ウォーター』評:ヴァリネラビリティを反転し、萌えを普遍的な愛に昇華した、見事なまでの「オタクのレコンキスタ」は、本当にそれでいいのか?


 本作は、第75回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門に出品され、銀獅子賞(審査員大賞)と女優賞(オリヴィア・コールマン)をW受賞した話題作。美しい宮廷を舞台に巻き起こる、3人の女たちの複雑な関係性を、豪奢なセットと美術品のように美しい衣裳とともに描く。


 今回ヴェネチア国際映画祭で女優賞を受賞したコールマンは、18世紀初頭、最後のイングランド国王と呼ばれたアン女王を演じ、女官のアビゲイル、女王の幼なじみであるレディ・サラの2人の側近を相手に、女王としての威厳とその深い孤独を快演。女優賞レースの有力候補にいち早く名乗りを上げた。


 『ラ・ラ・ランド』で第89回アカデミー賞主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが、貴族への返り咲きを狙う女官アビゲイルを演じ、『ナイロビの蜂』で第78回アカデミー賞助演女優賞に輝いたレイチェル・ワイズが、女王の幼なじみで女王を操るレディ・サラに扮する。そのほか、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルトや『ビリー・リンの永遠の一日』のジョー・アルウィンといった英国俳優たちが脇を固める。


 なお、ギリシャ出身のランティモス監督は、過去に『籠の中の乙女』で第62回カンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ、『Alps(英題)』で第68回ヴェネチア国際映画祭脚本賞、『ロブスター』で第68回カンヌ国際映画祭審査員賞、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』で第70回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞している。(リアルサウンド編集部)