2018オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第7戦
BS装着勢の宮下源都が粘り強く走り8位入賞!
開催場所:スポーツランドSUGO 西コース
開催日:2018年9月8日(土)~9月9日(日)
2018オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第7戦/第8戦が9月8~9日の2日間、宮城県・スポーツランドSUGO西コースで開催された。
今大会からシリーズもいよいよ後半戦へ突入。シリーズチャンピオン獲得へ向けラストスパートとなる。週末の天気予報は雨と出ていたが、土曜日午後は雨も上がり、路面コンディションも回復していった。
午後に行われたタイムトライアル。2グループに分かれてのアタックとなったが、やはり後から出走するBグループの方が路面コンディションがいい。総合トップはBグループの名取鉄平(Team Birel ART、BirelART/IAME/BS)、2位に野中誠太(ALJ Super Winforce RT、SWF/IAME/BS)が続き、BS装着勢がフロントロウを占める。
<予選>
続いて行われた予選ヒートも名取(BS)と野中(BS)がトップ2でレースを引っ張っていく。後方からは、タイムトライアルでAグループだったドライバーたちが順位を挽回していく。3周目にトップに出た野中は、その後は名取も引き離し独走。名取が単独2番手、その後方に最終盤に3番手まで上がった佐々木大樹(TONYKART RTJ、TONYKART/VORTEX/BS)が続き、そのままの順位でチェッカーとなった。
<決勝>
28周の決勝ヒート。日曜日は朝から弱いながらも雨が降り続き、路面はウェットコンディション。BSは2パターンのレインタイヤを用意してウェットに臨んだ。
レースは、序盤から三村壮太郎(CrocPromotion、CrocPromotion/TM/YH)がトップに出ると独走。BS装着勢は路面コンディションとのマッチングに苦しみ、ペースを上げられない。
そのなかで粘り強い走りを見せたのが宮下源都(TONYKART RTJ、TONYKART/VORTEX/BS)。路面コンディションに苦戦しながらも食らいつき、8位でフィニッシュとなった。
●宮下源都/BS最上位ドライバーのコメント
「タイヤが路面コンディションに合わず、終始グリップ感が足りない感じでした。タレなどは問題なかったので、最後まで粘って走ることができました。もう少し、水の量が少ないほうがマッチングがいいと思います。午後のレースでも全力を尽くしたいと思っています」
2018オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第8戦
BS装着勢の綿谷浩明が3位に入りOK初の表彰台獲得!
開催場所:スポーツランドSUGO 西コース
開催日:2018年9月9日(日)~9月9日(日)
<予選>
予選ヒートでは名取鉄平(Team Birel ART、BirelART/IAME/BS)がホールショットを奪うものの、オープニングラップで三村壮太郎(CrocPromotion、CrocPromotion/TM/YH)がトップに立つ。名取は2番手をキープ、野中誠太(ALJ Super Winforce RT、SWF/IAME/BS)が4番手、佐々木大樹(TONYKART RTJ、TONYKART/VORTEX/BS)が6番手で序盤を終える。
レース中盤、名取は順位を4番手に落とすもののそのポジションを死守しながら周回、佐々木も再三にわたって後続のアタックを受けるが退け、5番手を守っていく。
終盤、名取は6番手まで順位を落としたものの、その順位をキープしてチェッカー受け、決勝での巻き返しを期すこととなった。
<決勝>
スタート前に雨がやみ、徐々に路面の水量が減っていくなかでの第8戦決勝。序盤から朝日ターボ(MASUDA RP、EXPRIT/TM/DL)が独走するなか、BS装着勢は名取が6番手で粘りを見せる。しかし、中盤以降ペースに苦しみ、後退。
かわって上位に進出してきた綿谷浩明(XENON RT&BAMZO、XENON/TM/BS)。トップと同じペースで周回すると、6周目に6番手、9周目には4番手、12周目には3番手まで進出。その後もポジションを守り切り、3位でチェッカーを受けるとOKクラス初の表彰台を獲得した。
シリーズランキングでは名取がトップから27P差の2位、高橋が4位、佐々木が5位につけ、最終戦で逆転の可能性を残している。
●綿谷浩明/BS最上位ドライバーのコメント
「夢中で走っていたので正直順位もわかっていませんでした。チームが一丸となってセッティングを考えてくれたおかげです。タイヤを減らさないよう、前に転がすことを意識して走っていました。水が少なくなるにつれ調子も良くなっていきました」
●ブリヂストンMSタイヤ開発部 中井佑輔のコメント
「土曜日のドライコンディションでは戦闘力の高さを見せられましたが、ウェットに関しては気温、路面温度のコンディションとずれてしまい、タイヤが作動せず軒並み結果が出せない状況となりました」
「もう少し気温が上がると想定していました。今回はウェットタイヤを2種類投入し、路面コンディションに対する使用法のアドバイスも各チームにしていました。3位に入った綿谷選手は、それをきっちりと守り対応してくれたこととシャシーの特性ともマッチしていたのかなと考えています」
「最終戦の鈴鹿は、昨年ウェットで勝っていますし、ウェットでもドライでも戦闘力はあると思います。今回の結果を反省し、なぜ悪かったのかをしっかりと確認し鈴鹿へ臨みたいと思います。シリーズは有効8レースなので、佐々木大樹選手にとっては厳しい結果となりましたが、高橋選手や名取選手にはチャンスが残っていると思いますので、しっかりと最終戦鈴鹿に合わせたタイヤを持ち込み、彼らのタイトル獲得に準備したいと思います」