北海道地震が発生した6日、女優の長谷川京子さんがインスタグラムに知人の誕生日を祝う投稿をして批判を浴び、謝罪に追い込まれた。大災害発生時に有名人のSNSを過剰に攻撃する現象は「不謹慎狩り」と呼ばれ、たびたび疑問視されている。
9月10日放送の「ばらいろダンディ」(TOKYO MX)がこの話題を採り上げると、敏腕編集者として知られる箕輪厚介氏は「めちゃくちゃ怒ってますよ」と怒りを表明。
「ソーシャル・ジャスティス・ウォリアーはめちゃくちゃ害悪だと思ってます」
などとして、持論を語った。(文:okei)
「彼らは、なんでもいいから引きずり下ろそうとしているだけ」
ソーシャル・ジャスティス・ウォリアーとは、ネット上である種の正義感を振りかざす人たちのことで、大災害発生時に芸能人が SNS で楽しそうな投稿をすると、「被災した人がいるのに不謹慎」と攻撃をする。過去には熊本地震で長澤まさみさんのインスタグラムが標的になっている。狙いすましたように攻撃し生活の憂さを晴らそうとしている可能性が指摘されている。
これに対して意見を求められた箕輪さんは怒りを表明し、自分のリアルな人生がうまくいかないのは仕方ないが、
「彼らは何か自分が被害にあったとか、自分のビジョンがあって言っているのではなく、芸能人や大手企業のサラリーマン、テレビ局の人が何かミスを犯した時に、なんでもいいから引きずり下ろそうってやってるだけなんで」
とコメント。不謹慎狩りをする人は、なんの信念もなく騒ぎに便乗しているだけと糾弾している。
「一番大事なのは相手にしないことですよ。長谷川さんはイメージを売ってる芸能人の方ですから 大変だと思うんですけどできるだけ『こいつらクズだな』って言い続けることが大事だと思います」
と持論を語った。ネット上でも影響力の大きい箕輪さんは、自身もSNSで絡まれることが多いのだろう。誰にとっても他人事ではないのだ。
「余計なトラブルを招くくらいなら、楽しそうな画像は全部 NG」
しかし経済評論家の勝間和代さんは、SNSに慣れていれば、余計な投稿をしないこともやり方のひとつと諭す。パソコン通信時代だった19歳のころからネットをやっているという勝間さんは、ネット上での共通知識が皮膚感覚としてあるため、「この日(災害時)は、ご飯を食べる・遊んでいる画像は全部 NGです」と警告する。
「おかしいけれど、余計なトラブルを招くくらいなら、どうしても出す必要がない限り出さない」ときっぱり。そういった画像は友達限定で送ることを薦めている。
また、勝間さんは過去何度か炎上しており、あまりにもひどいものは IP アドレスの開示(請求)を行い、 弁護士を通じて内容証明を送りつけたという。勝間さんを攻撃していた人物は、勝間さんのことを全く知らない「引きこもりの学生さん」で、 お祭り騒ぎに便乗しただけだったのだ。しかし絡む相手を間違えたというものである。
勝間さんは、「そういう人たちなので、気にしないことが一番ですし、あまりにも誹謗中傷がひどく殺人予告などあるようなら警察に行くべきです」と断言。粛々と大人の反撃をすべきというわけだ。さらに「わざと火に油を注がない。その上で対策をとる」というSNS上の処世術をおすすめしていた。