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監督が明かす人間ドラマへのこだわり 『ザ・プレデター』鍵となるのは親子の絆?

2018年09月11日 16:42  リアルサウンド

リアルサウンド

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 9月14日公開の映画『ザ・プレデター』より、監督を務めたシェーン・ブラックが本作のこだわりを明かした。


参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2018/08/post-242854.html”>『ザ・プレデター』シェーン・ブラック監督、ロバート・ダウニー・Jr.から影響を受けたことを明かす</a>


 1987年の1作目以降、シリーズ3作品と5作品のフランチャイズを世に送り出し、米国はもとより日本を始め世界各地で多くのファンを持つ『プレデター』。正当なる続編の本作では、1人の少年が家に届いた箱を開け、謎の装置を起動してしまったことにより、宇宙で最も危険なハンターを呼び寄せてしまう。


 『アイアンマン3』を大ヒットに導き、本作では人類とプレデターの死力を尽くした攻防を映像化したブラック監督は、「僕は最新の視覚効果や、テクノロジーに詳しい“テックおたく”だけど、この映画は血の通った心温まるドラマに仕立て上げたかった」とバトル・シーンだけでなく、ドラマ部分にも重きをおいたことを明かす。


 その言葉を裏付けるように本作の主人公のクインを演じたボイド・ホルブルックは「これは父と息子の話だと言ってもいい。このストーリーの特徴は、家族の結束だ」と自身の息子ローリーが地球上のものではない謎の装置を起動させてしまうところから始まるストーリーで、“親子の絆の再生”が本作の核となると明言する。


 また。親子の絆だけでなく、本作のヒーローたちにもドラマがあるという。“ルーニーズ(頭のイカれた連中)”と呼ばれているヒーローたちとクインが出会うのは、軍刑務所のバスの中。退役軍人の寄せ集めである彼らは PTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいて、グループ・セラピーの場で知り合った仲間である。ブラック監督は「彼らは、一流の兵士たちの集まりではない。彼らはボロボロで、心が壊れてしまっている。そんな彼らが互いに助け合いながら、モンスターと対決するチャンスを描いている。こういう任務に選ばれる可能性は一番低い彼らだが、追い詰められると、とことん“しぶとさ”を発揮する連中だ」と心に傷を負った男たちの絆にも胸がアツくなると語る。


 ホルブルックもまた「当初クインは、ルーニーズから逃れたいと切望するのだけど、次第に、チームを築いていく。最後には、観客が共感を抱けるような戦士たちに成長していくんだ」とはみ出し者のヒーローたちに感情移入できるとコメント。シリーズ第1作『プレデター』で、最初の被害者となった兵士ホーキンスを演じた経験を持つブラック監督は、本作で真っ先にプレデターの餌食になるキャラクターについて「誰が最初に死ぬかは言えないが、すごく思い出に残る形で逝くとは言っておくよ(笑)」と冗談を交えて明かした。(リアルサウンド編集部)