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MotoGP:ロッシ、地元サンマリノGPでの7位に消沈。「バイクに起きている問題を理解できてない」

2018年09月11日 13:51  AUTOSPORT web

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地元レースで意気込んでいたというロッシ。8位に「本当に残念」
MotoGP第13戦サンマリノGPを、バレンティーノ・ロッシ(モビスター・ヤマハ・MotoGP)は7位で終えた。守り続けてきたポイントランキング2番手の座から陥落してしまった。ヤマハ・ファクトリーの苦戦が続いている。

 ヤマハのMotoGPファクトリーチームであるモビスター・ヤマハ・MotoGPは、ロッシ、マーべリック・ビニャーレスともにいまだ今季未勝利だ。最後にモビスター・ヤマハ・MotoGPが優勝を飾ったのは、2017年第8戦オランダGP。実に1年以上、優勝から遠ざかっている。

 不調を受けてテストチームの立ち上げが発表され、8月上旬にはヤマハが苦戦についての理由説明と、ライダーに対する謝罪を行う、異例の会見を実施した。しかし一朝一夕で解決する問題ではないことは確か。ホームグランプリとなるサンマリノGPで、ロッシは7位に沈んだ。

 ロッシは予選で7番にとどまったものの、「フリー走行4回目でマシンバランスが向上した。フィーリングがよくなったし、いいペースがある。ユーズドタイヤでの感触もいい」とコメントしていた。それが、決勝レースでは一転、苦戦を強いられる。

「今朝、そして午後になってもバイクに問題があったんだ。だいたい前日と同じような状況にもかかわらずね。大きな問題は、僕たちがなぜそれが起こったのか理解できないことなんだよ。こういう時で、バイクに何が起きているのか理解できなければならない」

「一刻も早く改善し、レースを戦えることを願っている」と語るロッシ。サンマリノGPを7位で終え、ランキングトップのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に追い付くどころか、優勝したアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)にランキング2番手の座を奪われてしまった。

「本当に残念だよ。ミサノはホームグランプリだし、友人やファンの前でいいレースがしたかった」

 一方、チームメイトのマーべリック・ビニャーレスも日曜日、マシンの感触について変化を感じていたという。ビニャーレスは予選3番手を獲得し、決勝では5位でフィニッシュしている。

「フリー走行4回目でいい感触があったからレースでも行けると思ったんだけど、土曜から日曜にかけて、それが失われてしまった。バイクに何が起こったのか確認する必要があるけれど、まだ難しいね。1年半、僕たちは苦しみ続けている。なにが問題なのか、理解しなければならない」

 日曜日、ロッシとビニャーレスのマシンに起こった問題が同じものかは不明だが、チーム監督のマッシモ・メレガリによればふたりともグリップ不足に苦しんでいたという。

 今季、ロッシもビニャーレスも表彰台を獲得してはいるものの、どのグランプリでも安定して速いとは言い難い。現在、チャンピオンシップではドゥカティ・チームが好調さを見せ始め、マルケスはチャンピオン獲得に独走態勢。ヤマハ・ファクトリーがここに割って入る以前のような強さを見せるのは、まだ先になってしまうのだろうか。