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母を守るため必死で嘘を 親権問題描くサスペンス『ジュリアン』1月25日公開

2018年09月11日 11:12  リアルサウンド

リアルサウンド

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 第74回ヴェネチア国際映画祭で最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞した映画『ジュリアン』が2019年1月25日より全国順次公開されることが決まった。


 フランス映画界の新星グザヴィエ・ルグランの長編監督デビュー作となる本作は、親権問題を題材にしたサスペンス。主人公は、離婚した父親アントワーヌと母親ミリアムの間で揺れ動く息子ジュリアン。母ミリアムはかたくなに父アントワーヌに会おうとせず、電話番号さえも教えない。ジュリアンは母を守るために必死で父に嘘をつき続けるが、それゆえに父アントワーヌの不満は徐々に溜まっていき、家族の関係に緊張が走る。


 今回公開されたポスタービジュアルは、口を真一文字に結び、寡黙な表情を浮かべるジュリアンと、父親と母親が真剣なまなざしで何かを訴えている姿が捉えられており、ジュリアンの置かれている状況の複雑さを想起させる。


 長編デビューにして、名誉ある映画祭で数々の賞を総なめにしたルグラン監督は、本作について「子どもが何か言うのではなく、何かを隠さなければならない状況を大事にした」と語っており、ジュリアンの苦悩する表情から伝わる“物言わぬ名演技”が本作の見どころの 1 つでもある。


 ドラマ性の高さとサスペンス要素が濃密で、ルグラン監督は『クレイマー、クレイマー』と『シャイニング』を脚本執筆時から念頭に置いていたそうだ。(リアルサウンド編集部)