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全日本カートOKシリーズ 2018年第7戦/第8戦SUGO レースレポート

2018年09月11日 07:51  AUTOSPORT web

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全日本カート選手権OKシリーズ第8戦SUGO
2018 オートバックス 全日本カート選手権
OKシリーズ 第7戦/第8戦

開催場所:スポーツランドSUGO西コース
開催日:2018年9月8日~9日

コース:スポーツランドSUGO西コース|天候:雨|路面状況:ウエット|参加台数:26台

 2018年オートバックス全日本カート選手権OKシリーズ第7戦・第8戦が9月8~9日の2日間、宮城県・スポーツランドSUGO西コースで開催された。

 夏の茂原大会を終え、約2カ月のインターバルを開けたOKシリーズ。開幕後の3大会がひと月ごとの開催と駆け足だったため、ここで一息ついた感もあるが、このインターバルの間に各社のタイヤ開発も進み、今回は後半戦を占う重要な一戦となる。

 レースウイークは、土曜日朝から雨が降ったものの、公式練習前には止み、タイムトライアルはスリックタイヤでの出走となった。

第7戦レポート:
三村壮太郎、念願の今季初優勝! ヨコハマ勢が表彰台独占!!

 土曜日に2グループに分かれた行われたタイムトライアル。路面コンディションが変化していくなか、グループによる有利不利もあったが、総合トップはBグループで出走した名取鉄平(BirelART/IAME/BS)が茂原大会に続き獲得。2位には野中誠太(SWF/IAME/BS)が続き、上位7位までがBグループとなる。

 予選ヒートでは名取がホールショット、野中が2番手とまずはグリッド通りに1コーナーをクリア。この2台が3番手の三村壮太郎(CrocPromotion/TM/YH)を引き離しながら周回を重ねていく。
 
 3周目、野中がトップを奪うと名取を引き離しながら周回し、独走へと持ち込んでいく。名取は決勝でのタイヤを考え、ややペースを落としタイヤを温存。3番手三村の背後には、8番グリッドからスタートした佐々木大樹(TONYKART/VORTEX/BS)が接近。残り2周を切った16周目に三村を攻略し3番手に上がる。

 トップの野中は、独走のままチェッカーを受け、決勝のPPを獲得。2位名取、3位佐々木、4位三村と続いた。

 一夜明け、日曜日は朝から雨が降り続くコンディション。ウエットで迎えた決勝では、スタート直後の1コーナーで2列目からダッシュした三村壮太郎(CrocPromotion/TM/YH)がトップに浮上。さらに2番手には佐藤蓮(DragoCorse/TM/YH)、3番手に奥住慈英(Kosmic/IAME/YH)とヨコハマ勢がグリップの良さを生かして一気に上位を占める。

 トップの三村は、他を圧倒するペースで周回を重ね、序盤から大量リードを築いていく。2番手の佐藤も単独で走行。3番手奥住も単独走行を続けるが、その奥住に終盤迫ったのが朝日ターボ(EXPRIT/TM/DL)。
 
 朝の公式練習でトップタイムをマークするなど、ウエットに強みを持つ朝日は、徐々に奥住に接近。最終ラップにはテール・トゥ・ノーズとなる。バックストレートエンドでインに飛び込む朝日だったが、ここでは奥住が立ち上がりでトップをキープ。

 レースは三村が独走で今季初優勝を飾り、2位に佐藤、3位は粘った奥住が入りヨコハマ勢が初めて表彰台を独占した。

三村壮太郎/優勝ドライバーのコメント
「やっと勝てました。公式練習からいい手ごたえを感じていました。ヨコハマで表彰台独占できてよかったです。リードを奪ってからは、確実に勝ち切ることを考えていました。最後はペースコントロールしながら想定通りのレースで勝てたのでうれしいです」

第8戦レポート:
朝日ターボ、独走で今季初優勝!

 第8戦野予選ヒートを迎える時点でもまだ雨は降り続く。大方の予想通り、序盤から三村が独走へと持ち込んでいく。2番手には皆木駿輔(CrocPromotion/TM/DL)、3番手に平良響(CrocPromotion/TM/DL)とダンロップ勢が続き、佐藤蓮(Dragocorse/TM/YH)も4番手に浮上する。三村は独走のままチェッカーを受け、決勝のPPを獲得。皆木は初のフロントロー獲得となった。

 決勝ヒートは皆木がオープニングラップにトップに浮上。しかし、すぐに三村がトップを奪う。そのまま予選同様に逃げるかと思われた三村をとらえたのが、雨での好調さが伝えられていた朝日ターボ(EXPRIT/TM/DL)。5周目にトップを奪うと、一気に三村を引き離していく。
 
 ただひとり46秒台で周回を続ける朝日は、レース折り返しの段階で5秒以上のリードを確保。その後も終盤までペースを落とすことなく走り続け、今季初優勝を獲得。2位に三村、3位には終盤に追い上げた綿谷浩明(XENON/TM/BS)が入り初の表彰台を獲得した。

 最終戦鈴鹿を残したこの段階で、ランキングトップとなったのは佐藤の199P。以下名取(172P)、三村(166P)、高橋悠之(157P)、佐々木(137P)と続き、この上位5位までがチャンピオンの権利を残し最終戦へ進むこととなった。

朝日ターボ/優勝ドライバーのコメント
「ぶっちぎりで勝てたのでうれしいです。第7戦も調子は良かったのですがそれだけで勝てるほどOKは甘くなく、第8戦では第7戦での反省点を活かして臨みました。チャンピオンの望みはないかもしれないですが、タイトル争いのキーマンになれるようなレースをしていきたいです」