ハースF1チームがF1第14戦イタリアGP決勝でのロマン・グロージャン失格という裁定に対し、正式に控訴の手続きを開始したことが分かった。
決勝終了後、ハースのマシンに技術規則違反がある疑いをルノーが訴え、スチュワードは調査の結果、グロージャン車の違反を認め、6位のリザルトを取り消し、失格とした。
この直後、ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは、この裁定に不満を示し、控訴を行う意志を示した。そして、96時間という控訴を行える期限内に手続きを開始したことが明らかになった。
ハースが違反したと指摘されたのは、2018年F1技術規則第3条7.1.dで、これはフロアの形状について示す条項だ。ハースがカナダでアップデートしたフロア構造について、FIAは修正するよう指示していた。しかしハースはサマーブレイクの作業禁止期間があったため対応が困難であるとして、延期を依頼した上で、モディファイせずにイタリアGPに臨んだ。
グロージャンの失格により、ハースは8点を失い、ルノーのカルロス・サインツJr.が繰り上がり、4点を獲得。両チームはコンストラクターズ選手権4位を争っており、ハースの失格でルノーは暫定的にランキング4位の座を守ることができた。
シュタイナーは、「コース上で相手を倒せないと、法廷で倒そうとする。今、起きているのはそういうことだと思う」と発言した。
「ライバルからねたまれるよう、仕事に励まなければならない。今後はさらに懸命に働き、これまで以上に激しく戦っていく」