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DTM第16戦:ラストが連続ポール・トゥ・ウインでニュルブルクリンク制圧。王者争いはわずか2pt差に

2018年09月10日 03:51  AUTOSPORT web

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トップをキープするレネ・ラスト。土日両方をポール・トゥ・ウインで制した初のドライバーに
DTMドイツツーリングカー選手権第16戦が、9日にニュルブルクリンクで開催。前日に引き続き、レネ・ラスト(アウディRS5 DTM)がポール・トゥ・ウインで勝利し、今シーズン3勝目を挙げた。

 前日も0.078秒差と白熱したポール争いを行ったラストと予選2番手のゲイリー・パフェット(メルセデスAMG C63 DTM)。

 第16戦の予選でも、ラストが0.006秒差でパフェットを抑え2戦連続でポールを獲得。3番手のフィリップ・エンゲ(BMW M4 DTM)は0.019秒差、4番手のティモ・グロック(BMW M4 DTM)も0.063秒差と僅差で続く。前日ノーポイントでランキングトップを奪われたポール・ディ・レスタ(メルセデスAMG C63 DTM)は11番手と中団からのスタートに。

 青空のもと、55分+1周の決勝レースの火ぶたが落とされる。パフェットは少し出遅れ、ラストも好スタートを切った5番手のルーカス・アウアー(メルセデスAMG C63 DTM)とサイド・バイ・サイドで1コーナーへ。


 ラストはトップを死守。2番手にアウアー、パフェットはグロックに交わされ4番手に、11番手スタートのディ・レスタは7番手に浮上してオープニングラップを終える。

 3周目、1コーナーでグロックは前を行くアウアーのインを差すも接触。2台はスピンし大きく順位を落としてしまう。


 2番手に浮上したパフェットは0.3秒差でラストを猛追。しかし、ラストも隙を見せずにトップをキープする。

 8周目、3番手のマイク・ロッケンフェラー(アウディRS5 DTM)が1コーナーでブレーキングミス。ブルーノ・シュペングラー(BMW M4 DTM)、ディ・レスタに交わされてしまう。

 トップを行くラストは17周を走行してタイヤ交換へ。パフェットは19周目終わりでピットに向かう。しかし、パフェットは右リヤタイヤに手間取りポジションダウン。

 ディ・レスタは翌周ピットイン。ラストの後ろでコースに復帰する。続いてトップのシュペングラーも21周目終わりでタイヤ交換へ。ラストの後ろでコースに復帰するもタイヤが温まらずにディ・レスタ、マルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)にも交わされれてしまう。

 全車がピットインを終え、ラストは27周目にトップに復帰。8秒遅れてディ・レスタ、ウィットマン、シュペングラー、パフェットの順で続き、終盤戦に突入する。


 ラストはトップをキープしたままレースをコントロールし、39周目に55分が経過。ファイナルラップもしっかりと走り切り、前日に引き続きポール・トゥ・ウインでニュルブルクリンク戦を制した。

 2位はディ・レスタ、3位にウィットマン。パフェットは5位に入り予選ポイントの2ポイントと合わせて12ポイントを加点。ディ・レスタとは2ポイント差でランキングトップを守った。


 土日で56ポイントを稼いだ初のドライバーとなったラスト。149ポイントでランキング3位に浮上した。

「ニュルブルクリンクの週末を表現する言葉を見つけるのは難しいよ。次のレースでこれを超えるのはほとんど不可能だね。ドライバーランキングでは2ページ目にいたのに、今は3位になっているんだ」

「今、僕たちは先を見ているよ。すべてが可能であり、多くのことが起こりえる。このギャップを埋めることができたんだからね」とラストはコメント。トップのパフェットとは57ポイント差だが、チャンピオンをまだ諦めていないようだ。

 ランキングトップは奪われたものの、パフェットとの差を2ポイントに縮めることができたディ・レスタは、「昨日と違って、今日は本当にうまくいったよ。11番グリッドから2位になるなんて、DTMではけして単純なことではないよ」と語っている。