MotoGP第13戦サンマリノGPのMoto2決勝でロマーノ・フェナティが危険な走行をしたことにより失格となった。また、FIMのスチュワードは次戦から2レースの出場停止を言い渡した。
25周で行われたMoto2の決勝レース。残り8周の14コーナーで、16番手争いをしていたステファノ・マンジが少し膨らんだロマーノ・フェナティのインをつくが接触。
ふたりともコースオフしタイムロスを余儀なくされ、レースに復帰したが、フェナティは手を上げ怒りを表していた。
失格の原因となったのは次の周の高速コーナーである7コーナー。フェナティはフルスロットルで走行中のマンジの横に並び、マンジのフロントブレーキを握ったのだ。直接の原因ではないが、ペースを乱したマンジは同一周回の10コーナーで転倒リタイアを喫した。
レースは残り3周、フェナティは危険な走行をしたことによりブラックフラッグ(黒旗)が振られた。
ブラックフラッグは、失格を意味する旗。ルール違反を犯したライダーに振られ、次周にピットに戻って停止しなければならない。
フェナティは過去にも、Moto3クラスに参戦していた、2015年第3戦アルゼンチンGPの決勝日に行われたウォームアップ走行で事件を起こしている。原因は不明だがニコラス・アジョに怒りを表し、セッション後にバイクのスピードを下げたアジョに蹴りを入れ、スタート練習で止まった所でキルスイッチをオフにしアジョを走行できない状態にさせた。
非紳士的行為及びアグレッシブな行動により、3ポイントのペナルティポイントが課され、累積ポイントが4ポイントとなったことにより、アルゼンチンGPの決勝レースを最後尾からスタートすることになった。
2016年には、所属するスカイ・レーシング・チーム・VR46から、チーム内の規律違反を理由にシーズン途中で離脱している。
8月26日、フェナティは2019年シーズンにフォワード・レーシングに移籍し、42年ぶりにチャンピオンシップに復帰するMVアグスタを駆ることが発表されている。