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可夢偉と激闘を繰り広げた関口。「最後はセーフティカーのおかげで助かった」/スーパーフォーミュラ第6戦岡山決勝会見

2018年09月09日 19:21  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第6戦岡山決勝で表彰台に挙がった1位関口、2位可夢偉、3位平川と星野一義監督
荒天のなか開催されたレースで好バトルが繰り広げられた全日本スーパーフォーミュラ第6戦。優勝した関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、2位の小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)、3位の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が会見に登場し、波乱のレースを振り返った。

■関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/優勝
「最初は(小林)可夢偉選手が速すぎて防戦一方でした。抑えきれず先に行かれてしまい、そこから離されないように精いっぱい付いていこうと思ったのですが、1周1秒ほど離されて、今日はきついなと思っていました」

「でもそこから展開が変わり、追いつけそうだと。こちらが速くなって、(逆に可夢偉は)タイヤがタレてきていましたから必死に追い上げようというところで、セーフティカーが入りました。可夢偉はタイヤがタレて水のあるところを走っていたので、これはチャンスじゃないかと思ったのですが、なかなか付いていけずにいたんです」

「そうしたら(2度目のセーフティカーのローリングスタート後に)可夢偉選手が前でミスしたので、うまく前に出ることができました。自分もその後、ミスをしてしまいましたが、なんとか耐えきれましたね。最後はセーフティカーのおかげで助かりました。可夢偉選手がもう真後ろまで来ていましたから。最終ラップは厳しいのではないかと思っていたんです」

■星野一義 監督(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/優勝チーム監督
「今季2回もレース中止というのはファンの人がかわいそうだとか、安全面のことなど含めていろいろ複雑な気持ちでした」

「しかし一番(大事なこと)は、可夢偉選手、関口選手、平川(亮)選手が展開したプロのかけひきが、すばらしかったということです。こういうレースをずっとしていけばお客さんにとってもいいと思いますし、うちのチームはこういう戦いをやっていきたいと思っています。そのなかで、チャンピオンを獲ることができればいいですね」

「若いドライバーをたくさん育てていきたいですし、まだまだレースはをやっていきたい。僕が監督としてITOCHU ENEX TEAM IMPULでやってることは5%くらいなんです。だから、スタッフやドライバーに感謝しています」

■小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)/2位
「今回は勝てるかなと思いつつ、リスタートでは(後半が)ペース的につらいだろうなと思っていたので最初からプッシュしました。その結果失敗してしまいましたが」

「その後チャンスがあるかなと思いましたが、残念ながらセーフティカーが入って巻き返すことができませんでした。チームにとっても僕にとっても初優勝のチャンスだったのですが、こんな形で落としたのは非常に残念です」

「ただ、速さは充分あります。それに前回のレースを(WEC世界耐久選手権参戦のため)休んだなか、得意なサーキットでしっかり走れたのは自信につながりました。こういうレースを続ければいつか勝てると思って頑張ります」

「(関口との接触でノーズに穴が開いた影響は)データを見ないとわかりませんが、(体の)下の方がすごく涼しかったので非常にいいクーリングができたなということと(笑)、(ノーズがばたついていたので)すごく前が見にくかったということ…でも、影響はなかったです」

「(トップ浮上後のセーフティカーラン明け、ダブルヘアピンでオーバーランを喫したのは)右のタイヤが白線に乗ってその先のアスファルトが全然グリップしなくて、半分だけ飛び出してしまったんです。あそこはもがいても仕方ないので、とりあえず戻ろうと思いました。その結果(関口に)抜かれてしまいましたが」

「プッシュした結果なので仕方ないです。これもレースですから。自分が後半にきつくなることがわかっていたからこそ、あそこで差をつくらないといけないと思っていたので仕方ありませんね。(今日のレースは)非常に難しいコンディションでした」

■平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)/3位
「今日のレースは前2台に付いて行けず、悔しい思いをしました。タイヤがセーフティカーラン中も温まらなかったんです。(温めようとして)ブレーキがヒートしてだめになったりしました。うまくいかないレースでしたね」

「この2レースとも表彰台に乗れていることもありますし、次の鈴鹿最終戦は優勝目指して頑張ります」