リーズナブルでたくさんのネタを味わえる回転寿司。ボックス席もあり、友人同士やファミリー層など大人数での入店ができることもあり、高い人気がある。
しかしいざ着席したはいいが、いったいどのネタから食べたらいいか迷った経験はないだろうか。8月下旬、はてな匿名ダイアリーに「回る寿司屋で食べる最初の一皿って?」というエントリーが寄せられた。投稿者は、
「最初から好きな光り物を食べるか? まずは口ならしにあっさりした白身を食べるか? はたまた旬のおすすめを食べるか。汁物はあら汁にするか赤だしにするか?」
と迷うことが多いという。
舌の感覚を考えると「白っぽくて味の繊細なものから」「イカとか鯛とかヒラメとか」
寿司の食べ方に厳格なルールはないのだが、味が薄めの食材から濃いめの食材の順に食べるのがツウの食べ方とされる。いきなり濃い味のネタを口に入れてしまうと舌の感覚が鈍ってしまい、薄味の食材に対して物足りなさを覚えてしまうためだ。
コメント欄でも、「イカから食べる」という回答が目立つ。
「イカ。白っぽくて味の繊細なものから順にいただく」
「イカとか鯛とかヒラメとか、そこらへんの白くて味が薄めのネタを最初に食べている」
しかし気楽に寿司を楽しめるが回転寿司の魅力だ。そもそも「何から食べるか」を深く考える必要はなく、「たまたま回ってきたネタを食べる」とコメントする人も多い。
「まず目に付いた何か、なんでもいい、そいつに醤油をかけて食べ、そのあとはその皿を醤油皿にして食べる 」
これは寿司が店内を循環する回転寿司ならではの答えでもある。入店時には空腹状態なので、「とりあえず何かを口に入れてから食べるネタを決めよう」と感じるのは普通だろう。
1皿目に選ぶネタ1位は「サーモン」 「まずはうどんやラーメンなどの麺類」という人も
ほかには、「本日のおすすめ」「大体サーモン」「まずはうどんやラーメンなどの麺類を。次にカレーや天丼などの飯モノ」など様々なメニューが挙がる。つまり、その時に自分が食べたいものから食す、ということだろう。
食品企業のマルハニチロが今年3月に掲載した「回転寿司に関する消費者実態調査」によると、回転寿司で最初に食べるネタ1位は「サーモン」(18.9%)で、2位の「マグロ(赤身)」(11.5%)を引き離している。3位以降には、「マグロ(中トロ)」(7.5%)、「ハマチ・ブリ」(6.8%)「イカ」(4.4%)が続いた。
サーモンは2012年調査から7年連続の1位。脂が乗っていて食べた際の満足感があるほか、比較的安価なことも人気の理由なのだろう。サーモンは、「シメに食べるネタ」でも1位に選ばれていた。やはり寿司は、好きなネタを好きなタイミングで食べたいものだ。