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日本の写真界を牽引、深瀬昌久の"40年"が一冊に

2018年09月09日 13:12  Fashionsnap.com

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 写真家の深瀬昌久の40年を収録した作品集「Masahisa Fukase」が、9月19日から販売される。価格は税込8,640円。Amazonなどで予約を受け付けている。




 深瀬昌久は1934年北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科を卒業後、日本デザインセンターや河出書房新社などでの勤務を経て、1968年に独立した。国内外で作品を発表し、代表作「鴉」は不朽の名作として世界的に高い評価を得ている。1992年に事故で脳障害を患い、20年間の闘病の末、2012年に逝去。享年78歳だった。今年4月に京都の「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2018」で国内初の回顧展「遊戯」が開催され、9月からはオランダはアムステルダムのFoam Museumで美術館では没後初となる回顧展「Private Scenes」が開かれる予定。



Image by: Amazon.co.jp

 今回発売される「Masahisa Fukase」は、40年間の作家人生において制作した作品群の全貌を網羅。「鴉」のほか、紹介される機会が失われていた大半の作品も含めて時系列順に整理し、写真表現の全貌を416ぺージ、全26章にわたり初めて浮き彫りにする。また、深瀬が雑誌に残した撮影後記や手記からその制作意図や背景も掲載される。監修は、元VICE MEDIA JAPAN クリエイティブ ディレクターで深瀬昌久アーカイブス ファウンダー兼ディレクターのトモ・コスガが担当。日本語版のほか、英語版および仏語版も刊行される。