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ゲームクリエイターの待遇って実際どうなの? 「スマホゲーム担当は毎日残業」「1か月以上休みが取れないことはざら」

2018年09月09日 08:51  キャリコネニュース

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これまでキャリコネニュースでは様々な有名企業で働いてきた人たちの口コミを紹介してきたが、当記事では職種ごとに限定し口コミを紹介していきたい。

今回、取り上げるのゲームメーカーやゲーム開発会社で働くゲームクリエイターたちの口コミだ。様々な職種の共同作業で作られるゲーム作品。プロデューサー・ディレクター・プランナーなどの企画職やシステム・プログラムを構築する開発職があり、大作では100人以上のクリエイターが関わることもある。(※参照元 キャリコネ)

「時給換算すると切なくなりますが。お金では買えないやりがいがある」

子どもがなりたい職業でも根強い人気があるゲームクリエイターの仕事。実際、「趣味を仕事にすると趣味を趣味として楽しめなくなってしまう」的な声もなくはないが、「恋愛ゲームをつくる、という普通の会社では味わえないことをしているだけあり、好きな人にとってはとても楽しくやりがいを感じられると思います。主な仕事内容といえば毎月ある恋愛イベントをどうするかという会議、キャラクターごとの恋愛テーマの会議、キャラクターとのデートを妄想し文章に起こす、かわいいアバターを制作、美麗なイラストの書き出し、デートシナリオの確認などなど」(ゲームプランナー 20代後半 女性 年収300万円)と、なんだか楽しそうだ。

「自身がやりたいことを自由な裁量の元にチャレンジさせてくれる、とてもオープンで風通しのいい職場環境。型にはまった営業方針でなく、社員一人一人を大切に考え、その個性を尊重し、決して押し付けることなく働かせてくれる」(ゲームプランナー 30代後半 男性 年収900万円)

「自分が作りたいと思って参加したプロジェクトで、マスターアップを迎えたときの達成感は、やり切った感でいっぱい。またそれらを遊んでいる人たちからの「楽しい」の声が聞こえたときには、作ってよかったと心底思える。これらの喜びは長期間辛く苦しい期間を、多くのスタッフ達と乗り越えてこそのものだと言える。打ち上げもまた何にも代え難い楽しさ」(テストエンジニア 20代前半 男性 年収320万円)

そんな高いやりがいの反面、報酬に関しては手放しで満足しているという人はあまり多くないようで、評価や査定の公平性について疑問視する声も、各社でチラホラと見受けられる。

「報酬額はかなり低いと思います。昇給もMAXで年間10万程度です。査定に関しては上長からの印象値で決定している印象です」(ゲームプランナー 20代後半 女性 年収320万円)

「給与に関してはまあこんなものかというところです。やりたいことができているので多くは望みません。同業他社に勤めている学校のときの仲間の話を聞く限りでは、まずまずといったところでしょう。時給換算すると切なくなりますが。お金では買えないやりがいがあるのでよしとしましょう」(CGデザイナー 20代後半 男性 年収350万円)

「ゲームやイベントのリリース前とかはすごく忙しいです」

全体的に20代30代の若い社員の声が多いこともあるかもしれないが、こうした不満の背景には制作現場では残業や休日出勤などが横行していることが大きな要因になっていることは間違いなさそうだ。

裁量労働制で残業代が一切つかないといった声や、「繁忙期は休日出勤の回数は多く、1ヶ月以上休みが取れないことはざらにある」(プログラマ 20代後半 男性 年収300万円)といった声もあり、手がけるタイトルや部署によって同じ社内、職種でもかなり差がある場合も珍しくないという。

「モバイル/ネイティブ事業部含め内製ゲーム事業に配属されると、基本的に他部署より忙しいと思います。ゲームやイベントのリリース前とかはすごく忙しいです。また、ゲームのリリースに土日を避けるとか、深夜を避けるとかいった運営都合な判断はないので、時間は少ないものの、リリース作業のため家で待機するとかも普通にかなり頻繁にあります」(ゲームプランナー 20代後半 女性 年収760万円)

「ゲームディレクターに関しては担当するタイトルで大きく異なる。定時まで時間を持て余すほどやることがない極小タイトルもあれば、一定の売り上げを挙げているタイトル担当だと毎日残業&休日出勤も多い。業務量に差がありすぎることが問題視されている」(ゲームプランナー 20代後半 男性 年収340万円)

「スマートフォンブラウザゲームの運用の業務に携わっており、残業はほぼ毎日でした。休日については基本的には週休二日制ですが、24時間ユーザが遊ぶコンテンツを提供していますので、不具合があったり問い合わせがあった際には、都度対応しなければならない」(ゲームプランナー 20代後半 男性 年収400万円)

逆に配属などによっては、「開発初期はみんな定時帰りで有給(代休)も取りやすい、開発中期から残業2~3時間、開発後期は土日出社、終電は当たり前になります。20~30代がメインスタッフなので体力勝負な開発現場です」(ゲームプランナー 30代前半 男性 年収350万円)というように、ある程度メリハリのある働き方もできそうだ。

また、特に大企業である有名ゲームメーカーで働く人たちからは、福利厚生に関して高い評価の声が目立っていた。

「福利厚生は充実しています。会社の近隣に住むだけで、家賃補助、新規携帯端末の補助として最新機種を購入チームとの交流を深めるための費用など多方面にわたって整備されています。非常に務めやすい環境かと思います。待遇も他の業界よりは高い水準」(ゲームプランナー 30代後半 男性 年収680万円)

「産休・育休にかなり手厚く、女性はかなり働きやすい企業だと思います。実際に働いていても特別不便や不合理を感じたことは一切なく、安定しており働きやすいと思うことは非常に多かったです。長年勤続している女性も非常に多いです」(サポートエンジニア 20代後半 女性 年収250万円)

他の業界でも人気職ではやりがい搾取的な実態はよくあるが、正社員なら極端に低い年収の投稿者もなく、充実した福利厚生の下、メリハリのある働き方ができる可能性もある点はゲームクリエイターという仕事の魅力と言えるかもしれない。(※参照元 キャリコネ)