9月20日に投開票が行なわれる自民党総裁選。キャリコネニュースがインターネット上でアンケート調査を行ったところ、無党派層は石破茂氏を支持する傾向があることがわかった。
調査は、8月30日から9月7日にかけて実施。回答した312人のうち、総裁選で石破氏に勝ってほしいという人が54.5%に上り、安倍晋三氏は39.7%に留まった。31日に出馬を断念した野田聖子氏はわずか5.8%の支持しか得られなかった。
支持政党を聞いたところ、「支持政党なし」が37.2%で最も多く、そのうち石破氏を支持したのは74.1%。一方、自民党を支持政党として挙げた31.7%のうち、78.8%が安倍氏の再選を願っている。無党派層と自民党支持者の間で意見が割れていることがわかる。
「安倍政権が続くと日本が崩れていく」「長期政権は各国との信頼関係が構築しやすい」
安倍氏を支持する人の割合は、10代では60%、20代前半では75%、20代後半では52.2%だった。しかし年代が上がるにつれて割合が小さくなり、30代前半では44%、40代後半では30.6%、50代後半では21.2%となっている。若年層では安倍氏の支持者が多く、年を重ねるにつれ、石破氏支持の割合が大きくなっている。
石破氏の支持者からは安倍首相に失望する声が寄せられた。
「このまま安倍が続けばどんどん日本が崩れていく。野田聖子も総理大臣の器ではないだろう。消去法で石破茂」(20代後半、女性、支持政党なし)
「若い世代へお金が回る政策が必要だが現政権には期待が持てないことがわかったから」(30代前半、男性、自民党)
「防衛にも詳しく、安倍総理のように国民をだますような政治をしないような人柄を感じる」(50代前半、男性、日本維新の会)
アベノミクスを評価する向きもあるが、若年層が豊かになっていないと感じている人がいるようだ。また国会を揺るがした森友・加計学園問題への対応で、安倍氏は信頼できないと思ったという人も多かった。
一方、安倍氏の支持者からは、経済政策や外交を評価したり、長期政権のメリットを指摘したりする声が上がった。
「雇用も良くなって、景気も上向き、実際給料も増えてるので、この流れを止めてほしくない。外交においても海外から信頼されるには長期政権は強み」(30代前半、男性、支持政党なし)
「長期政権であることで、各国との信頼関係が構築しやすいため」(20代後半、男性、希望の党)
「安倍首相・政権を支持するわけではないが、他の候補はもっと微妙。長期政権になることで官僚(特に財務省)の言いなりから脱却できるのではないかと思う」(30代後半、男性、自民党)
野田氏に勝ってほしいと答えたのはわずか14人だったものの、 "おじさん"が主導してきた日本社会に風穴を開けてほしいと期待が寄せられていた。
「斬新な感じがする。早く女性総理を誕生させてみたい。 韓国に先をこされたからね」(40代後半、男性、自民党)
「高齢男性では多様な政策の実施にマイナスと考えている」(30代前半、男性、支持政党なし)
森友・加計学園問題、首相の説明に「納得できた」は3割に留まる
森友学園や加計学園の問題について、安倍氏の説明に「納得できた」という人は29.5%だった。報道が減り、幕引きとなったようにも感じるが、やはり納得できていないという人が圧倒的に多い。しかし安倍氏を支持する124人の中では、「納得できた」が72.6%に上った。
同調査は、キャリコネニュースのサイト、Facebook、Twitter上で実施した。回答者312人のうち男性が78.8%で女性が21.2%。全国から回答が集まったが、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県が47.4%を占めており、首都圏に偏っている。