トップへ

カンヌ話題作『暁に祈れ』12月8日公開 地獄のような刑務所からボクサーになった男の実話描く

2018年09月07日 17:02  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 第70回カンヌ国際映画祭で話題になった映画『A Prayer Before Dawn(原題)』が、『暁に祈れ』の邦題で12月8日から全国順次公開されることが決まった。


 本作は、汚職や殺人が蔓延する実在のタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化した実録アクション。


 ボクサーのビリー・ムーアは、タイで自堕落な生活を過ごすうちに麻薬中毒者になってしまい、逮捕されてしまう。ビリーが収容されたのは、タイで最も悪名高い刑務所。そこは殺人、レイプ、汚職が横行する、この世の地獄のような場所だった。死と隣り合わせの日々を過ごすビリーだったが、所内に設立されたムエタイ・クラブとの出会いが彼を変えていく。


 監督は、『ジョニー・マッド・ドッグ』のジャン=ステファーヌ・ソヴェール。極限状態の中、孤立奮戦する主人公ビリーを、『グリーンルーム』『きみへの距離、1万キロ』のジョー・コールが演じている。コールはボクサー役を務めるため何か月も肉体改造に励み、鋼の肉体を手に入れ、過酷な30日間の撮影に挑んだ。


 他にも『オンリー・ゴッド』のヴィタヤ・パンスリンガムや、タイの伝説的なボクサーであるソムラック・カムシンなどが重要な役どころで出演するが、役者の大半は現地タイ人の元囚人たちが起用されている。(リアルサウンド編集部)