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ナナランドが語る、デビューまでの軌跡と『TIF』での躍進「見返してやるという反骨心も強かった」

2018年09月07日 10:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2017年11月、3年間活動していたアイドル・dropが解散。その直後、dropのメンバーを軸に、新たなアイドルグループが誕生した。「ナナランド」と名付けられたそのグループは、その名称通り7人のメンバーで活動。「まねきケチャ」も在籍する事務所・コレットプロモーションの最新兵器として、9月5日、両A面シングル『満月に遠吠え/理由』にて、早くもメジャーデビューを果たした。


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 そこで、ナナランドの大場はるか、小日向麻衣、高倉藍夏、峰島こまき、雪村花鈴、安藤ゆきね、武井梨緒にインタビュー。リアルサウンド初登場にちなみ、ここまでのグループの経歴をじっくりたどりながら武器や現在の目標地点について語ってもらった。メンバーカラーの衣装に身を包んだ七色の彼女たちは、現状に何を思う?(松本まゆげ)【最終ページに読者プレゼントあり】


■「ナナランドでよかったという気持ち」(大場)


――まずは、一人ずつ自己紹介をお願いします。


小日向麻衣(以下、小日向):みなさんこんにちは! 私たち、せーの!


7人:七色の魔法少女、ナナランドです!


大場はるか(以下、大場):属性は自然、合法ロリのはるぴーこと大場はるかです!


小日向:ナナランドのリーダー、属性は太陽、まーちゃんこと小日向麻衣です!


高倉藍夏(以下、高倉):属性は炎、あいかこと高倉藍夏です!


峰島こまき(以下、峰島):属性は水、こまきこと峰島こまきです!


雪村花鈴(以下、雪村):属性は愛、かりんこと雪村花鈴です!


安藤ゆきね(以下、安藤):属性は風、ゆきねこと安藤ゆきねです!


武井梨緒(以下、武井):属性は星、りっちゃんこと武井梨緒です!


7人:よろしくお願いします!


――ありがとうございます! あわせて特技やマイブームもあれば。


大場:全員のブームなんですけど、「ナンジャモンジャ」っていうカードゲームにハマってます。カードにいろんなモンスターの絵が描いてあって、山札からそれをめくった人が好きな名前をつけるんです。で、そういう名前をどんどんつけていって、名前がついているカードが山札から出てきたときに、一番早く正しい名前を言えた人が勝ちっていう。


――テレビでもたまに観るゲームですね。


大場:そう、それを買って、「満月に遠吠え」のMV撮影の空き時間にみんなでやっていました。


――誰が強いんですか?


高倉:梨緒じゃない?


峰島:花鈴も強かった!


雪村:そうかも? 記憶力には自信があるんです(笑)。


――では、ナナランドの歩みも聞かせてください。drop時代も知るメンバーは、大場さんと小日向さんですね。


大場:私は、『ミスiD 2013』(講談社主催のオーディション)の初代オーディションに受かったんですけど、これをきっかけに「日本ツインテール協会」のプロデューサーの古谷完さん(現・ナナランドプロデューサー)に挨拶をさせてもらうことになって。服が好きでモデルの仕事に興味があると話したら、「それならばまずは服のデザインにチャレンジしてみる?」と言われ、「DRESS BULLET by glamb」で、服を数点、企画させてもらったのがはじまりです(笑)。


――意外な経歴ですね。


大場:その当時はまだdropができていなかったんですけど、結成の2カ月後くらいに誘われて加入しました。もともと子役からやっているので、芸歴は今年の夏で13年目に入ったくらいで(笑)、当時から事務所でもダンスレッスンとかはしてたんです。でも本格的に歌って踊るアイドルになったのはdropがはじめてでした。


小日向:私は、dropの新メンバーとしてオーディションを受けて2年前の4月に加入しました。もともとdropのファンとしてずっとdropが好きでしたし、芸能界に憧れていたのでいろんなオーディションを受けていたんですが、最終的にdropに加入することができて。私が一番オタクしていたのは4人の時代なんですけど、みんなすごく可愛かったですし、曲もピコピコ系で中毒性があって、衣装もすごくキラキラしていて……そういう女性アイドルを観るのがはじめてだったんです。それを観て「何だこれ!?」と思ったのが、入るきっかけになりましたね。


――ですが、活発に活動していたさなかの2017年11月に解散となりました。


小日向:解散の話が出はじめた頃、遠征先の宿で突然不安になってきて。同室だった小泉留菜ちゃん(卒業生)と2人で「どうするどうする!?」ってなって、完さんに電話したんです。そこでいろんな話をさせてもらって、「解散するのも一つの手。全く新しいグループになって1年目のほうがいいスタートが切れるんじゃないか」みたいなことを言われて納得したんですよね。だから、私は「解散」って聞いた“だけ”じゃなくて、相談して解散でいいなと承知していました。


大場:私はその話し合いに参加できなかったので、dropの1期生だった2人が一気に卒業することと、一番古いメンバーが私ひとりになることだけわかっているという状態だったんです。なので「これからのdropは私が守らなきゃ」という意識でしたね。やっぱり、思い入れのあるグループだし、ファンの人を悲しませたくないから。私がここにずっと居続けないとって。


――けれど、解散と聞いた。


大場:はい。もう、言葉もでませんでした。生きる意味がなくなる。これからどうすればって。でも私もそこで「新しいグループの1年目に」っていう話を聞いて……まあ、言葉は出なかったんですけど深く頷いて(笑)、最後のライブに臨んだのを覚えています。大号泣して、ステージに出るのが遅くなってしまったくらいでした。ただ今は、新グループ・ナナランドとして活動しているおかげで、今年のTIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)のメインステージにも立てたので。ナナランドで良かったなという気持ちです。


■「ステージに立っているみなさんが羨ましくなった」(高倉)


――では、ナナランド結成のタイミングで加入した高倉さん、峰島さん、雪村さんが加入した理由は?


高倉:私はもともとアイドル活動をしていたんですけど、半年くらいして解散しちゃって。大学に入学したタイミングでもあったので、もう普通の大学生のまま生きていこうと思っていました。でも、それから数カ月くらい経った頃に、大好きなBiSHさんの幕張メッセのワンマンライブに行って、観て楽しむ以上に、ステージに立っているみなさんが羨ましくなってしまったんです。私もあんなふうになりたい、あんなふうにたくさんの人から必要とされたいって。それがナナランドのオーディションを受けるきっかけでした。


――それくらいの思い入れだと、受かったときは嬉しかったかと。


高倉:成人式の振り袖を選びに出かけていた日で、途中で調子が悪くなってスタバ(スターバックス)で休んでいたんですけど、お父さんから「受かったぞ」って連絡がきました。


峰島:私も似たような感じです。中学校3年生から高校まで1年間アイドルをやっていて、地元の静岡からアイドル活動のために東京まで鈍行で通う生活をしていたんですけど、生きている心地がしなくて。


――まだ幼い部分もありますし、多忙すぎる生活は精神的にも負担が大きいですよね。


峰島:で、アイドルを辞めて、高校生活楽しもう! と思い部活も入ったんですけど、なんも楽しくないんですよ! だからすぐに部活も辞めちゃって。夏休みには毎日お部屋でゴロンゴロンしていたら、お母さんが「またやってみたら?」って勧めてくれていろんなオーディションを受けるようになりました。それでコレットプロモーションのオーディションを受けて、最終オーディションまで進んで、結果がハロウィンの日に。街中みんな浮かれて遊んでいる日に、友達がいなかった私はお母さんと映画を観に出かけていたんですけど、映画館に向かう道中で合格のメールが来て。泣く映画でもないのに、号泣しながら観てました(笑)。


雪村:私も以前別のアイドルグループにいたんですけど、出演していたライブイベントにdropさんがいたんですよ。もともと可愛いなと思っていたグループだったので、その会場でも観たんですけど、可愛いしパフォーマンスのレベルも全然違って、ボロボロ泣いちゃうくらいで! そこから、いいなと特別な存在として観るようになりました。そのあとは、当時のグループを辞めてアイドルや芝居のオーディションをいろいろ受けて、受かるもののなかなかうまくいかなくて。そんな時期に、ナナランドのオーディションがあるって聞いて応募を決めました。


■「客席から観ていた人たちと一緒にいることが不思議」(武井)


――高倉さんらナナランドの1期生は、4人が受かったものの2人が卒業。今年7月、新たに加わったのが安藤さんと武井さんですね。


武井:私は、もともとアイドルが好きなオタク側だったんですよ。それがすごく楽しかったので自分的には十分だったんですけど、まねきケチャさんのライブに行ったときに、松下玲緒菜ちゃんが「アイドルやらないの?」って声をかけてくれたんです。その直後に、ナナランドのオーディションが決まって。松下玲緒菜ちゃんの言葉を真に受けてテンションが上がったままだった私は、悩みつつもはじめてオーディションというものに応募してみました。……ただ、着々と進んでいけたんですけど途中で「二次募集もはじめます」ってなって。


――追加募集ですよね?


武井:そうです。私たち一次の中に合格に値する人がいなかったってことじゃないですか! しかも、その直後に受けた審査の返事がなくて、これは落ちた……と思ったんですけど、しばらくして合格と連絡がありました。客席から観ていた人たちと一緒にいるっていうのが、未だに不思議で仕方ないです。


安藤:私も、小さい頃からアイドルが好きでなりたくて、中学になってからいろんなオーディションを受けるようになりました。ただ、どんなに進んでも合格できないんです。ダンスが苦手なので、ダンス審査で落とされることが多かったですね。めっちゃ落ち続けたので、メンタルがキツかった(笑)。そんななかで、ナナランドの二次募集があるって知って。


武井:えっ!


――武井さんの不安材料だった二次募集ですね(笑)。


安藤:(苦笑)。で、受けてみて今回も途中までは進めたんですけど、今年の6月あたりって関西地方に地震とか豪雨がすごかったじゃないですか。ちょうどオーディションの日に直撃して、新幹線が止まったので東京にいけなくなったんです(※安藤は滋賀県出身)。なのでもうダメだ……と思ったら、落ち着いた頃にこちらに来てくれて、滋賀でオーディションを受けさせてもらい合格できました。当時は友達もいない引きこもり人間でバイトしかしてなかったので、やっと居場所ができるって思って嬉しくて……なんか泣きそう……。


6人:(爆笑)


大場:本当に泣いてるじゃん(笑)!


■「100パーセント生歌なところがナナランドのこだわり」(雪村)


――それだけ思い入れが強かったんですね。そうして今の形になったナナランドの魅力ってなんでしょうか? リーダーの小日向さん。


小日向:ほかのアイドルさんがどうかわからないんですけど、この7人はマジで仲が良いんですよ。仲良すぎてライブ中にも内輪ノリがでちゃったりするくらいで。それに、みんな元はオタクだから話も合うし。そういう仲の良さは魅力だと思いますね。


――ずばり、秘訣は?


小日向:drop組(大場・小日向)は、めちゃくちゃコミュ障なんですよ。この3人(高倉・峰島・雪村)が入ってきたときなんてぜんぜん話しかけられなくて。


峰島:マジでヤバかったです!


小日向:だから3人から話しかけてくれたんです。そのあとの2人(安藤・武井)も人懐っこくどんどん来てくれたので、そういうのが仲良くなる秘訣だったんだと思います。


――ナナランドといえば、8月に開催された『TOKYO IDOL FESTIVAL 2018』の恒例イベント『メインステージ争奪LIVE』で、優勝したのが記憶に新しいです。もともと自信はあったんでしょうか?


大場:なにもないです。みんなで毎日「どうしよう」って言っていました。「これで負けたらナナランドやばくない?」みたいな。


――鼓舞する気持ちはあった。


大場:それに、『メインステージ争奪LIVE』ってTIF初登場グループしか出られないっていう決まりなので、オタクからすると「dropで1回出てんじゃん」「ズルくない?」ってなるじゃないですか。ナナランドはdropが改名したグループだと思っている人にとっては、そうなっちゃって、“ナナランドは新グループ”っていうふうに見てくれないんですよね。私たちがインタビューの場とかで何度言っても伝えるのが難しくって。だから、そういう文句を言う人たちを見返してやるっていう反骨心も強かったです。文句言ってた奴ら、絶対レスやんない! みたいな(笑)。


峰島:顔わからないじゃん!


大場:いやいや、Twitterのアカウントとか見てたんで。「アイドルとのチェキのせてないかな?」ってずっと(スクロールする仕草で)。


高倉:怖いよ……(笑)!


――そういうメラメラしたものもあったんですね。


小日向:めちゃくちゃメラメラしてました。


大場:みんな負けず嫌いだから、絶対負けたくないってみんな思ってたと思います。


小日向:なので、レッスンもイチから。手振りが多いので「ここは止める!」「伸ばす!」「曲げる!」って細かく決めてやっていました。決勝に行く前の前哨戦のときも直前までレッスンしてましたし、決勝戦ははじめて2人(安藤・武井)を入れて7人体制にして初披露曲をやることにしていたので、不安だったからずっと裏で練習してましたし。


――決勝戦、「満月に遠吠え」と「走れ」をステージで観た観客の反応はいかがでしたか?


峰島:「走れ」を披露したときは、「この曲やるんだ!」っていう反応はありましたね。


武井:私たちはとくにデビューして1カ月も経っていなかったですし、「満月に遠吠え」のリリイベ期間で「走れ」を練習できる時間が限られていたんです。でも、私たちがステージでやるからっていうことで、もともといたメンバーのみなさんも一生懸命教えてくれた上での決勝戦に臨めました。正直、あのときもオタクたちは「どうせ(安藤と武井は)出ないだろ?」って思っていたと思うんですよ。だけど、2人ともステージに立って、「満月に遠吠え」だけじゃなく「走れ」も披露したので「すごくない!?」って。オタクたちが感動してくれていたので、それに感動しました。


――優勝したときは嬉しかったでしょうね。


高倉:発表のときって、じらすために間が結構空くじゃないですか。その間必死で祈りすぎて意識がどっかいっちゃうので、いざ勝ったとなってもすぐに実感がわかないんですよ。勝ったってわかったのも、ナナランドのオタクが客席で喜んでたから(笑)。大場ちゃんなんて、それでも実感がわかずに放心状態。


大場:みんなが寄ってきてよかった~! って興奮してるんですけど、私はピシッと立ったまま(笑)。


高倉:もーめっちゃ面白かった(笑)。そのくらいの衝撃と喜びでした。


――では、パフォーマンスのこだわりは?


雪村:グループ全体のこだわりだと、100パーセント生歌にこだわっています。毎回表現やニュアンスを変えられるので、毎回来ている人は毎回違うものが観られますよ。個々で言うと、歌といえば小日向! ダンスといえば峰島! と、一人ひとり秀でているところが違います。私は歌やダンスでは一番になれないと思っているので、歌に合わせて顔の表情を作れるようにこだわってます。ファンの方もそこが良いって毎回こまかく感想を言ってくれるので、特技なんだって意識できるようになりました。


■「このインタビューをそれぞれの親が読んでほしい」(大場)


――では、ナナランドの足りないところは?


大場:ありますよ。いっぱい! パフォーマンス編と楽屋編があります。


――じゃあ、パフォーマンス編で。


大場:パフォーマンスでいうと、アドレナリンが出てしまうからか自分本意な動きをしてしまう子が多いんです。周りが見られなくなって移動のときにぶつかったり、手を挙げなきゃいけないときに挙げられなかったり。(大場、メンバーの顔を見る)……なんかみんなとだんだん目が合わなくなってきたけど!


6人:(爆笑)


大場:魅せるところで魅せられないと、ただのお遊戯会になっちゃうと思うんですよ。それにステージ上でぶつかっちゃうとファンも心配しちゃうじゃないですか。次にその曲を披露するときも、一瞬ヒヤッとしちゃう。本人たちも心配なぶん全力を出せなくなってしまうのでそこは気をつけたいですね。歌もダンスも誰一人手を抜かない状況を作るために、歌は小日向さん、ダンスは私がこれからもきっちり指導していきます。みんな、気をつけていこうねー?


6人:イエーー!


――では、気になるので楽屋編も教えてください。


大場:本っ当に楽屋が汚いんですよ! 自分の部屋だったら良いんですよ。でもね、楽屋はメンバーみんなで使うところなんですよ! そんな場所にどこを拭いたのかわからないティッシュが置いてあったり! これはどのタイミングで使うんだ? っていうマスカラが転がってたり、チェキにサインを書いている途中でお弁当を食べだしたのかサインペンのフタが開いたままだったりね!? もう、お母さんになってきますよ。毎日注意するのに何にもなおらない! なんでなおらないの!?


――元凶みたいな人はいるんですか?


大場:えーと、雪村花鈴と、峰島こまきと、高倉藍夏と、安藤ゆきね!


――1人じゃなかった(笑)。


大場:ほぼ全員です! (峰島を見て)大場の家に泊まりに来たりするんですけど、そのときもすごい!


峰島:違う、これには理由がある! 夜眠くなってくると、周りの片づけをしなきゃいけなくても眠気が勝つんです。で、朝でいいやって寝るんですけど、この子(大場)は朝の支度がめちゃくちゃ早くて、アラームが家を出る10分前くらいなんですよ。私、1時間はないと支度できないんですよ。しかもアラームで起きられないから起こしてくれるんですけど、「あと10分だよ」なんですよね。もう片付けしている余裕なんてないからそのままになるんです。それが積み重なって毎回です。


大場:学ばないなあ……。このインタビューをそれぞれのご両親にちゃんと読んでほしいです!


6人:(爆笑)


武井:そうそう、楽屋で隣になると私のところまで侵食してきますから!


小日向:花鈴もひどくて、私スペースと花鈴スペースがかなり離れてたのに、私のところに花鈴のお弁当がドンって。


雪村:えー! 花鈴のじゃないよ!


小日向:みんな花鈴のだって言ってるから(笑)!


■「1年後までにできることをコツコツと達成していきたい」(小日向)


――デビューシングルの話も。「満月に遠吠え」はナナランド初のオリジナル曲で、以前からパフォーマンスしているそうですが、最初に聴いたときの印象はいかがでしたか?


安藤:はじめて聴いたのは、ナナランド加入前でした。ライブ動画だったので、歌詞を聞き取れる状態ではなかったんですけど、めっちゃ盛り上がる曲やなって思いました! 私、ダンスは苦手ですけど、加入前からサビのところの〈わ〉の振りだけは完ぺきにできました(笑)。メロディはポップなのに歌詞は切なくて、でも前向きなところがあって、じっくり聴いたときグサッとささりました。一番大好きな曲です。いろんな人に聴いてもらって、ナナランドの“わ(輪)”を広げていきたいです!


大場:おっ? うまいこというじゃん(笑)。


安藤:へへへ(笑)。歌詞も好きで、とくに〈明日になれば過去のこと ぜんぶ笑い話〉っていうところと〈失敗も気にせず踏み出せるよ〉が大好き。私、辛いこととかやらかしちゃうこととかが結構多いんですけど、あ、月日が過ぎていけば笑い話にできるんだって思わせてくれるんです。


大場:反省した上でね?


安藤:あっ! そうですそうです、もちろん!


――そして「理由」は、一転してしっとりとした聴かせる楽曲ですね。


雪村:ナナランドのライブでは、dropさんの既存曲もやってたんですけどバラードっぽい曲をこの7人でやったことがなくて。振りとかも簡単で、これまでみたくファンの人も覚えられるし一緒に踊れるとは思うんですけど、この曲はじっくり“歌を”聴いてほしいです。ソロパートもこだわっていたりするので。


小日向:作詞は、プロデューサーの古谷完さんなんですけど「この歌詞のなかの〈君〉は、誰にでも置き換えられる」って言ってたんですよ。好きな人とか、お父さんお母さんとか。それを聴いてから歌詞を見たら、〈すべて理由を巡り辿れば どれもこれも君に行き着くんだ〉とか、〈もうちょっとだけ頑張るのも 理由はすべて キミ〉とかは、響きますよね。聴いている人にとって頑張っている意味を探せるような曲になっていると思います。


武井:〈ここが頑張り時と思う〉なんてまさにそうだなって思います。私たち2人は、メジャーデビューが決まっているグループに加入して、すぐTIFのメインステージに立たせていただけて恵まれすぎているんですよ。そこに少しでも甘えてしまうとダメになるので。〈頑張り時〉は結構心にきますね。


――記念すべきデビューシングル。どんなふうに世間に届けていきたいですか?


大場:そもそもコレットプロモーションって、BPM速めで歌詞が何回も繰り返す“スルメ曲”をコンセプトにしているので。今回も食いついて聴いてくれるかなという2曲に仕上がっていると私は思っているんですよ。歌詞の内容には共感もできると思いますし、CD音源とライブでまた違う仕上がりになっていると思うんです。なのでまだアイドルを知らないよという方は、ナナランドを入門編としていただければ。結構やさしい現場なので、来ていただければなと思います。


――メジャーデビューとなると、新しい挑戦もできそうですよね。


小日向:個人的には、アニメのタイアップにすごく憧れを持っています! いつかは、オープニングかエンディングのクレジットに「歌:ナナランド」って入っているのを見たいですね。それに、私たち“魔法使い” なので、魔法使いにちなんだなにかとのタイアップやコラボもしてみたいです。あと、私ゲームが大好きなので、ゲームのテーマソングとかもやってみたいです!


――では、今後の目標や野望などがあれば。


小日向:みんなで話し合って決めているのは、1年後にZeppTokyoでワンマンライブをやること。ただやるんじゃなくて、ソールドアウトさせることを目標にしています。それに向けて、デイリーは1位を獲ってウィークリーでもトップ10入りしたいです。なので、1年後までにできることをコツコツと達成していきたいです。


――目標が具体的で、絶対に達成したいっていう思いが伝わってきますね。


小日向:その中に、TIFのメインステージ争奪LIVEもあってそれは達成できたので。目先の目標は今回のデビューシングルのチャートですね。みんなで、がんばっていこう、ね!


6人:おーーーーーーー!!!!!!!(松本まゆげ)