言っている本人に悪気はなくても、聞いているとイラっときてしまう物の言い方というものがある。こちらの胸をザワつかせるそのセリフがたまたま相手のよく使う言葉だったりした場合、何度も聞いているうちに相手のことが苦手になってしまうケースもある。(文:みゆくらけん)
9月3日の「なるみ・岡村の過ぎるTV」(朝日放送)では、そんなイラっとくる他人の口癖が話題になっていた。街頭インタビューに答えた冊子編集の仕事をしているという女性は、「逆にね」という言葉に苛立ってしまうという。
「間違った文章を書いているから『こうじゃないですか?』って言ったら『逆にね』って言われて。いや、逆ちゃうやんっって!」
「後輩にその瞬間だけ上から見られているみたい」
女性が苛立ってしまう気持ちがわかる。相手の間違いを指摘しているのに、なぜ上から目線なのだ? ということだ。おそらくプライドが高いのか、はたまた普段から「逆にね」を多用し過ぎて適切に使えなくなっているだけなのか。どちらにしても、相手に良い印象を与えることは少なそうなので、この言葉はもう少し慎重に使っていただきたい。
次に紹介されていたのは、後輩が連呼する「確かに」「なるほど」という言葉だ。インタビューを受けた男性は、新入社員に仕事を教えている時に合間合間で息を吐くように「確かに確かに」「なるほどなるほど」と繰り返し言われることにイライラを隠せないと告白し、
「遠い目をして言うんですよ。後輩やけどその瞬間だけ上から見られているみたい。悪気がないからイラっとするこっちが悪いんかな(と思ってしまう)」
と不満をぶちまけている。
これについてはスタジオメンバーも苛立つ気持ちがわかるとし、「『そうですね』でいい」(岡村隆史)、「いっそのこと悪いヤツやったらいいのにと思う」(なるみ)、「『はい』でいいやん」(ほんこん)と共感していた。先述の「逆にね」と共通するのは「なんだか偉そう」と感じさせるところだろうか。
女性がよく使う「なんでもいい」も印象が悪い様子
この他、「やたらと横文字を使う後輩」「何食べたい?と聞いた後の『なんでもいい』」「外国かぶれの人の『日本はまだまだ~』」などがイラつく言葉として上がっていた。
女性が使いがちな「なんでもいい」について岡村は「ほんまは決まってる人多い。こっちはほんまになんでもいいやけど」と指摘。確かに筆者も「なんでもいい」と答えた後に提案されたものを否定し、「なんでもいいじゃないやんけ!」と怒られたことが何回かある。食べたいものが具体的にパッと浮かばないだけなのだが、気をつけようと思う。