インディカー・シリーズ第16戦ポーランドの結果を受け、今シーズンのインディカー・ルーキー・オブ・ザ・イヤーに怪我で療養中のロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)が決定した。
親友ジェームズ・ヒンチクリフに誘われ、DTMドイツツーリングカー選手権からインディカー・シリーズに転向してきたウィケンス。シュミット・ピーターソン・モータースポーツから参戦し、開幕戦セントピーターズバーグでいきなりポールポジションを獲得。レースでも優勝まであと一歩と迫った。
オーバルレースにもすぐさま適応。第13戦までに4度の表彰台を獲得するなど、どのレースでも好パフォーマンスを披露した。しかし、第14戦ポコノでの決勝レース序盤に、マシンが空を舞う大クラッシュを起こし、ヘリコプターで緊急搬送。脊椎と胸椎にチタン製のロッドやネジを埋め込む手術が行われ無事成功。
今はインディアナポリスの病院に転院したが、脊椎損傷についてどの程度の後遺症が残るかは依然としてアナウンスはないままだ。
シーズン最後の3戦を欠場することとなったウィケンスだが、ここまで391ポイントを獲得。ポーランド戦を終え、ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いの2番手につけるザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)と121ポイント差となった。
最終戦ソノマでの最大獲得ポイントが104ポイントのため、最終戦を前に2018年のルーキー・オブ・ザ・イヤーにウィケンスが輝くこととなった。
療養中のウィケンスに代わり、チームの共同オーナーであるサム・シュミットとリック・ピーターソンは声明を発表。
「ロバートがこのチームに加わった時、我々は彼が達成できると最高の期待を持っていた。3戦を欠場することとなった後、最終戦を前に今年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを決めたことは、彼が今シーズン力強い結果を得るためにハードに仕事をしてきた証だ」
「チームやチームメイトと一緒に働き、彼がレースクラフトに投入した献身さや努力、エネルギーは、我々に十分すぎるものだった。今シーズン、ロバートが成し遂げた結果を誇りに思っている。そして彼が回復し戻ってくることを楽しみにしている。6号車は彼が準備できるまで、待ち続けるだろう」