トム・ヨークのニューアルバム『Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film)』が、10月26日にリリースされる。
同作は、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督の新作映画『サスペリア(原題)』のためにトム・ヨークが書き下ろした25曲を収録。トム・ヨークは『サスペリア(原題)』の全ての音楽を手掛けており、アルバムにはインストゥルメンタル曲だけでなく、“Unmade”“Has Ended”“Suspirium”といった自身のボーカルをフィーチャーした楽曲も収められる。
作曲とアレンジはトム・ヨークが担当し、レコーディングとプロデュースはトム・ヨークとサム・ペッツ・デイヴィスによるもの。ロンドン・コンテンポラリー・オーケストラと聖歌隊も参加しているほか、トム・ヨークの息子であるノア・ヨークが“Has Ended”“Volk”でドラムを演奏。“Suspirium”にはパーシャ・マンスロブがソロフルートで参加している。またピアノやボーカルのバラードは「1977年のベルリン」という映画の設定からインスピレーションを受けたクラウトロック風なモジュラーシンセ曲や多層のボーカル、恐怖、憧れ、哀愁を伝えるメロディーが融合された音楽になっているという。
『Suspiria (Music for the Luca Guadagnino Film)』の日本盤は2枚組CDとなり、歌詞対訳と解説書が封入。数量限定でオリジナルTシャツとのセット販売も行なわれる。今回の発表とあわせて“Suspirium”の音源がYouTubeで公開された。iTunes Storeでアルバムを予約すると同曲がダウンロードできる。
『サスペリア(原題)』は、1977年に公開されたダリオ・アルジェント監督による同名映画のリメイク。ルカ・グァダニーノ監督は「14歳で初めて『サスペリア』を観たときから大ファン。自分ならではの解釈で映画化したかった」と同作にかける思いを明かしている。
なお同作は現在開催中の『第75回ヴェネチア国際映画祭』で現地時間の9月1日に公式上映が行なわれ、ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、クロエ・グレース・モレッツ、トム・ヨーク、ルカ・グァダニーノ監督がレッドカーペットに登場。上映時には約8分間におよぶスタンディングオベーションが起きる一方で、衝撃的な内容からブーイングも聞こえるなどの反響を呼んだ。日本公開は2019年1月。