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レッドブル首脳「ホンダとのパートナーシップが失敗したらF1から撤退する」

2018年09月05日 07:21  AUTOSPORT web

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レッドブルRB14とトロロッソSTR13・ホンダ
レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、2019年以降のホンダとの提携により、レッドブル・レーシングが成功を収めると予想しているが、それができなかった場合、レッドブルはF1から撤退するほかないと発言した。

 F1のパワーユニット(PU/エンジン)マニュファクチャラーであるホンダは、2017年末でマクラーレンとの契約を解消、2018年からトロロッソと提携、2019年に向けてレッドブルとの契約も結んだ。

 マルコはしばしば、ホンダとの将来についてポジティブな発言をしており、2019年にはルノーを超えると述べている。

「ホンダとのパートナーシップは、現在はトロロッソとの間で非常にうまくいっている。2019年にはレッドブル・レーシングと協力して取り組みを続けていく」とマルコがF1イタリアGPで述べたとSpeedweekが伝えた。
「2019年にはルノーを余裕で超えるだろう」

 しかしマルコは、ホンダとの提携において飛躍できなかった場合、レッドブルがF1活動を続けていくのは難しくなると示唆した。

「今後複数年にわたりホンダという素晴らしいパートナーと契約できたことをうれしく思っている。しかしこの提携が何らかの理由で予想したようにはうまくいかなかった場合、レッドブルはF1から撤退するしかないだろう」

■ホンダ以外にPUパートナーの選択肢がないレッドブルF1

 マルコがこう語るのは、レッドブルには他にパワーユニット契約を結べるマニュファクチャラーがいないからであると思われる。メルセデスとフェラーリは過去にレッドブルへの提供を拒み、現在のパートナー、ルノーとは関係が悪化した後に袂を分かつことが決まった。

 2021年にはF1パワーユニットレギュレーションの変更が行われる計画で、これによる自動車メーカーの新規参入が期待されていた。しかし、規則の確定が遅れ、ポルシェ、コスワース、アストンマーチンといったメーカーが近い将来、F1に参戦する可能性が低くなってきたといわれる。そのため、規則変更自体の延期も検討され始めている。

 レッドブル・レーシングはコンストラクターズおよびドライバーズタイトルを2010年から2013年に4連連続で獲得。しかしF1エンジンレギュレーションが変わり、現在のパワーユニットが導入されて以降、パートナーのルノーがメルセデスやフェラーリと戦えるだけのパワーユニットを作ることができずにいることもあり、王座から遠ざかっている。不満を募らせたレッドブルは、ルノーに対してあからさまな批判を繰り返し、両者の関係は悪化、ついに2018年末で提携を終えることが決まった。