組み立てブロック玩具をを手がけるレゴ社が、ブガッティの最新スーパーカー、シロンの実物大モデルを制作したと発表した。
モナコ人のレースドライバーで、F1創成期に活躍したルイ・シロンの名を冠したブガッティ・シロンは、2015年まで製造されたヴェイロンの後継車として、2016年のジュネーブ・モーターショーでデビュー。最高速度は420km/hを誇る世界最高峰のスーパーカーだ。
そんなシロンを、レゴブロックで完全再現した『レゴ・シロン』が登場した。
16名の制作チームが1万3000時間以上かけて完全再現したレゴ・シロンには、100万個を超えるブロックが使用されており、総重量は1500kgにも及ぶ。
接着剤を使わずに組み立てられており、実車から流用されたパーツは、エンブレムとタイヤ、ホイールのみ。外装はもちろん、ルームミラーやシート、ステアリング、ヘッドライト、メーターといったパーツすべてがレゴブロックでできている。
また、シロンの特徴でもある可動式リヤウイングもレゴブロック製というこだわりよう。実車のシロンと並べてられても遜色のない出来栄えとなっている。
そして、このレゴ・シロンは、実際にドライバーが乗り込み運転することが可能だ。
シロンの心臓部に搭載される最高出力1500馬力、最大トルク1600Nmを誇る8リッターW16型クワッドターボエンジンに代わり、レゴ・シロンには2304個ものレゴ用モーターを搭載。最高出力は5.3馬力ながら、最大トルクは軽自動車並みの92Nmを発揮し、約20km/hで走行が可能となっている。
ブガッティのテストドライバーを務め、今回レゴ・シロンを実際にドライブしたアンディ・ウォレス氏は「初めてこのレゴ・シロンを見たとき、私はすぐにモデルの精度の高さに感銘を受けた」と語る。
「レゴ・シロンをドライブすることは素晴らしい経験だったし、それを楽しむことができた。実際にレゴでできたクルマを運転するなんて想像もしなかったよ!」
レゴのYoutube公式チャンネルでは、レゴ・シロンが実際に走行している模様が公開されているほか、レゴ・シロンのメイキング動画も公開されている。気になる方はぜひチェックしてほしい。