着実な前進を見せたオートポリス
■大会名 2018 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦 MFJスーパーバイクレース in 九州『KYUSHU MOTORCYCLE FESTA 2018』
■開催日
[予選] 2018年9月1日(土曜) / 天候:濃霧・強雨 / コース:ウェット⇒中止
[予選・決勝] 2018年9月2日(日曜) / 天候:晴れ / コース:ウェット・ドライ
■開催場所 大分県・オートポリス(1周4.674km)
■観客動員数 5,550人(土日合計)
■JSB1000ライダー 加賀山就臣
■マシン SUZUKI GSX-R1000
■予選結果 7位(1分49秒805) ■決勝結果 6位(Best Time 1分49秒992)
全日本ロードレース選手権第7戦が大分県・オートポリスで開催されました。今回は、前週に行われた事前テスト、そしてレースウイークと不安定な天候に翻弄されるラウンドになりました。事前テストでは、施設の停電もあり、2日目は全く走れずに切り上げなければならない状況でした。それだけに多くのライダーが、マシンセットを詰め切れない中、走らなければなくなりましたが、加賀山は、長年の経験をもとに、限られた状況の中でバイクを走らせることは、割と得意としているだけに上位進出のチャンスを見出して行きたいところでした。
今大会は、土曜日に公式予選とレース1が行われる予定でしたが、悪天候のためにキャンセルとなってしまいます。ウエットでの感触は、よくレースをしたいところでしたが、自然相手では仕方がないところでした。
日曜日は、打って変わり快晴となり、雄大な阿蘇の山々をバックに青空に白い雲が映えるコンディション。気温は26度、路面温度も43度と、このレースウイークでは、一番上がりました。
公式予選は、ウエットパッチが残っている状態で始まりましたが、どんどんと路面が乾いて行くのは明らかでした。絶対的に、このレースウイークは、走行が少ないだけに、最初からスリックタイヤを履き、コースインして行きます。マシンセットを進めながら、セッション最後にタイムアタックし、1分49秒805をマークし7番手につけました。
3列目アウト側のグリッドは、思いのほか見通しがよく、加賀山は、俄然スタートに気合いが入ります。ウォーミングアップラップで、間合いを確認し、いよいよ20周のレーススタートを迎えます。シグナルがレッドからブラックアウトし、加賀山は、ややエンジン回転が落ちたところでクラッチミート。本人の出来から言うと80%というスタートでしたが、1コーナーに向けみるみると加速して行きホールショットを奪います。そのままオープニングラップを制すと、2周目もトップをキープしますが、3周目の1コーナーで2番手に下がると、中須賀選手にもかわされ3番手に後退。その後、7番手までポジションを落としますが、背後に迫る秋吉選手を抑えながら周回を重ねます。残り2周で前のライダーがコースアウトし、6位争いとなります。最終ラップの最終コーナーで秋吉選手が仕掛けて来ますが、これを抑えきり今シーズン最上位となる6位でチェッカーフラッグを受けました。
加賀山就臣ライダー・総監督コメント
「いつもTeam KAGAYAMAの応援ありがとうございます。今回は、事前テストから不安定なコンディションに悩まされましたが、そういう時こそ、現状ベストで走るのが得意な方なので、分があると思っていました。レースでは、ホールショットを獲って自己ベストに近いタイムで走ろうと思いましたが、2周しかもちませんでした。まだまだラップタイム的には、差がありますが、鈴鹿8耐以降、アベレージタイムもタイヤライフもよくなってきているので、この流れで進化して行きたいですね。不安定なコンディションの中、チームは、ノントラブルでパーフェクトな仕事してくれました。本当に感謝しています。残り2戦3レースで表彰台争いに絡めるように努力して行きます」
斉藤雅彦監督コメント
「事前テストから天気が悪かったので、最終的には、前回のレースからスプリング設定を少し変更したくらいでレースに臨みました。一番よかったのは、タイヤが前回よりもグリップもライフも進化したことです。まだまだライバルとは差がありますが、鈴鹿8耐以降、いい方向に進んでいると思います。次戦の岡山では、新しいパーツも試す予定なので、タイヤと共にいいマシンに仕上げて行きたいと思っています」