IT企業のココドルは8月31日、「20代女性のキャリアに関する意識」の調査結果を発表した。調査は今年7月にインターネットで実施しキャリアに前向きな東京の20代女性108人から回答を得た。
仕事に対する考え方を聞くと、最も多いのは「好きなことを仕事にしたい」(56%)。次いで、「世界を変えうる使命感のある大きな仕事をしたい」(19%)、「誰かの役にたつ仕事をしたい」「得意なことを仕事にしたい」(同12%)と続く。
一方、「給与の高い仕事をしたい」は、わずか1%で「その仕事をやる意義ややりがい」を重要視しているようだ。寄せられたコメントにも、
「自分のやりたいことや好きなことを仕事にしたい」(20代前半/フリーランス)
「自分にとってやりたいと思えることをする方が結果的に生産性も高くなる/」(20代後半/会社員)
といった意見が挙がっている。
「自分の名前で働きたい」が4割 「もっと自分の個性を発揮して生きたい」
理想の働き方を聞くと、1位「自分の名前で働く」(36%)、2位「フリーランス」(22%)、3位「パラレルワーカー」(17%)だった。「企業」も12%いる。会社に所属せずに、一個人としてキャリアを築きたいと考える人が多いようだ。「正社員」は3%、「専業主婦」は2%に留まった。具体的には、
「起業は違うしフリーランスもピンとこない。けど個人として独立して仕事をしたい」(20代前半/大学生)
「フリーになったはいいものの結局やってることは会社員時代と似ている。もっと自分の個性を発揮して生きたい」(20代後半/フリーランス)
との声が寄せられた。「自分の名前で働く」に回答が集中した理由について、調査元は「独立と言ってもフリーランスや起業の場合、受託のような形になるケースが多く、結局の所『個』として活躍できていない場合が多いという背景がある」とコメントしている。
消費行動でも「口コミ」より「自分らしさ」を重視
理想の年収について、最も多かったのは「700万~1000万円」(29%)だった。次いで「2000万円以上」(22%)、「300~500万円」(17%)と続く。中には
「お金は人生において最重要なものではない。けど、最低限生きていけるお金は欲しい」(20代前半/フリーランス)
「お金がたくさんあっても使いきれない。それよりも、自分にとって有意義な仕事でお金を稼ぎ使いたい」(20代後半/フリーランス)
という意見も寄せられた。調査元は、低収入派について「必要なものに必要なだけお金をかけるとい合理的な考え方」としている。
商品サービスを購入する際に意識することを聞くと、64%が「自分らしさ」と回答し、コストパフォーマンス(25%)や口コミ(13%)を大幅に上回った。
「情報に溢れる今、決めるのは他の誰でもなく自分」(20代後半/フリーランス)のコメントにあるように、自分らしさを求める背景には「個」を重視する価値観があるとしている。世間的な良い悪いではなく、自分にとって良いか悪いかを重視する傾向にあるようだ。